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『関東三十六不動尊巡り』⑭、今回は第12番札所、南蔵院(寳勝山、志村不動尊)にお邪魔した。地下鉄都営三田線本蓮沼駅から徒歩3分と交通至便なところにある。本蓮沼駅を降りると目の前に国道17号が走っているが、A2出口を出て右に向かって歩くと石材屋さんのお隣に目指す札所のお寺が現れた。
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東京には南蔵院というお寺は複数あり、私の義父のお墓は豊島区にある南蔵院、ほかに練馬区中村にある南蔵院は万病に効く白龍丸が有名であるし、葛飾区東水元にある南蔵院はしばられ地蔵が有名、この他に葛飾区立石・新宿区神楽坂にもある。南蔵院は真言宗のお寺が多いが、何で南蔵院が多いのかはわからない。
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志村の南蔵院は山門は新しく(2019年に改修)、掃除も行き届いている。境内に入るとすぐのところに3つの石仏が並んでいる。これは羽黒山・月山・湯殿山の出羽三山で構成されていた。
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正面に本堂、その横に地蔵尊、左側に不動堂がある。まずは本堂にお参りに行くがガラス戸があり、中の様子はわかるが、カギが掛けられていた。1978年に再興された新しいもので、ご本尊の十一面観世音像が安置されているようだが、見ることは叶わなかった。
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次に不動堂に行く。こちらの不動尊は当院の末寺であった『命王山金剛院』の本尊であった。1927年に当院に合併、本堂ごと移築された。
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安置されている不動尊は怖いというより、親しみやすいお顔をされているが、これは2021年に籔内佐斗司氏(奈良県のキャラクターせんとくんの作者として有名)作と寺務所で教えてもらった。なるほど、怖いお顔ながら親しみやすいわけである。
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南蔵院の由緒は1630年頃に新井三郎盛久の一族が戦乱を避けてこの地に土着、蓮沼を開墾し、その際に開基したものと伝わる。ただ、度重なる出水のため、記録は失われてしまっている。1722年に8代将軍吉宗の遊猟の際膳所となり、白銀を賜っている。この頃に志村坂下から現在地に移転した。
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春には境内の枝垂れ桜が咲くと美しいとのこと。あまり広くはないですが、きちんと配置されていて気持ちの良いお寺でした。また、不動様のなんとも言えず優しいお顔が印象的な札所でした。