天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

「ニューイヤーズ・イブ@試写会」85

2011年12月19日 | 映画感想
「ニューイヤーズ・イブ」

今年のお正月映画のラインナップの中でも唯一と言っていい「デート仕様」作品か!?
監督は「プリティ・ウーマン」のゲイリー・マーシャル。
今ふと思ったけど、「あのプリティ・ウーマンの~」って言って「ああ!ああ!」って反応するのって
いいとこバブル世代+-10歳辺りなんぢゃねーか?(30~50歳代)

ま、いいや。
そんなこんなであらすじはー、2011年の大晦日のNY。毎年世界中のニュースでも流れるあのタイムズスクエアの
年越しカウントダウンを楽しむ為に人々が集まって来た。そんなNYで様々な男女の思いが交錯する。
彼らは一年最後の日をどう過ごすのか。何を思うのか。そして2012年をどう迎えるのか・・・

まー簡単に言えば「ラブ・アクチュアリー@大晦日編」
ラブ・アクチュアリーの大HIT以降、「あるテーマ(条件・日時)における変則群像オムニバス劇」というスタイルが
完全に確立しましたね。時々「むぅ~?」という出来のモノもあるけど、概ねこのスタイルの作品にハズレはないな、
・・・というのが個人的な感触。
本作もかなり欲張って8組の男女の群像劇を並行して見せて行きますが、お互いの話が混乱する事もないし
個々のエピソードもそれぞれきっちりキャラクターの描き分けが出来ていて非常にレベルの高い仕上がりでしたね。

本作は触れなければいけない項目が多過ぎる欲張りな作りの作品で・・・個人的に本作のポイントを4つに絞ってみた!

まず1つ目はキャスト。ハル・ベリー、デ・ニーロ、ヒラリー・スワンク等のオスカー俳優からザック・エフロンやアビゲイル等の
若手注目株がズラリと顔を並べて本当にゴージャス!
更にはジョン・ボン・ジョヴィが劇中でライブもやってくれる!YEAH!
個人的にはアシュトン・カッチャー君のやさぐれた感じがすごくツボ。この人って微妙に母性本能くすぐるフェロモン出してるワ^^

2つ目のポイントは、映画中盤での「第一のクライマックス(?)」、ヒラリー・スワンクの演説シーン。
ヒラリー・スワンクはタイムズスクエアのカウントダウンイベント「ボールドロップ」の総指揮を取り仕切っているんだけど、
肝心のボールがトラブルで途中で止まってしまい、カウントダウンイベントに集まった観衆に向けて苦し紛れの演説をぶつんだけど
この演説がなかなかジーンと来る。
直球どストライクな言葉なんだけど・・・その素直な言葉がヒラリー・スワンクの口からこぼれ出るとスッと心に染み入る。いいシーン。

3つ目は「カウントダウンパーティで出会った女性は誰?」
エピソードの中に1つだけ「相手の女性が誰だか最後まで判らない」→「相手の女性は誰だったのか?」というのがキモのネタがある。
男は1年前のカウントダウンパーティである女性と出会い、お互い一目で恋に落ちた。でもそれは所詮ほんの一時の事。
女性は男がトイレに席を立った隙に「私の事をずっと忘れないでいてくれるなら、来年の同じ時間に同じこの場所で再び会いましょう」
というメッセージを残して立ち去ってしまった。男は女性を忘れられないが、同じ場所に行く事を躊躇している・・・という話。
相手の女性は間違いなく本作の別のエピソードに登場している誰かだろう、というのは誰にでも容易に想像が付くんだけど、
じゃあその女性はどのエピソードの人なのかな?というのを最後の最後まで上手に隠して盛り上げてくれる。
なかなかサプライズな作りで面白い♪

そして4つ目・・・エンドロールのお楽しみ感♪
本篇が終わってエンドロールに入ると、よくジャッキー様の作品だと「NGシーン集」を流してくれたりするけど
本作はNGシーンではなく「お遊びシーン」を見せてくれる。これが物凄くよく出来てて楽しい!
役者達が本編のシーンをセルフパロって遊んだりしてるんだけど、撮影現場がどれだけ雰囲気がよくてスタッフとの風通しもよく
気持ちのいい現場だったのかが透けて見えるような、そんな愉快で楽しいショットが沢山登場する。ココ本作一番の見せ場かもしれない!w

そんなこんなで、デートムービーとして誰にでも安心してオススメ出来る一作。お暇なら「お一人様」の方もお楽しみ下さいな♪^^
コメント (4)
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