「シェイプ・オブ・ウォーター」
ギルレモ・デル・トロ監督最新作の本作は第74回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したラブファンタジー。
他にも本作は第75回ゴールデングローブ賞で監督賞と作曲賞の2部門を受賞し、更には第90回アカデミー賞では最多13部門にノミネート。
今年のアカデミー賞の大本命と既に呼び声高い一作!
あらすじ…
1962年米ソ冷戦時代のアメリカ。政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は、秘かに運び込まれた不思議な生きものを見てしまう。
アマゾンの奥地で神のように崇められていたという“彼”の奇妙だがどこか魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。
子供の頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。
音楽とダンスに手話、そして熱い眼差しで二人の心が通い始めた時、イライザは“彼”が間もなく国家の威信をかけた実験の犠牲になると知る─。(公式サイトから抜粋)
“彼”=半魚人
正直、本作の予告編を一度も観た事がなくてなーんの予備知識もなくただ友達からタナボタ的に試写状を頂けたので観に行った訳だが…
試写会が始まる前に司会の方がザッと本作のあらましみたいな説明をして下さって、それで「人間と半魚人の恋」というのは薄ぼんやり理解したつもりだったんだけど
それでも何て言うのかしら…そこは「ファンタジー」なので、夢の国のおとぎ話的なー…正にギルレモ監督作品の「パンス・ラビリンス」的な現実界とおとぎの世界を
主人公が行ったり来たり(又は完全に主人公の脳内活動)する中での出来事、みたいな解釈をして本編を見始めたんですがね、
半魚人は当たり前に実在する体で話が進んでるやないかいっ!(滝汗)
さてー、本作も何故かファンタジーなのにレイティング付いてますよー(パンス・ラビリンスにもレイティング付いてました)今回R15+
ようするにまたしてもグログロビジュアルのダークファンタジー系なんだな?(ゴクリ)と思いつつ映画が始まると、ノッケからいきなり主人公のイライザが
素っ裸になって風呂入ってオ○ニー始めるというぶっ飛び展開w
本作とにかくイライザが気持ちいい位勢いよく脱ぐ。サリー・ホーキンスもこの役演じるのにどこか脳内回路ブチ切らないと演じ切れなかったんじゃなかろうか^^;
さてそんな「40代発話障害を持つ孤独な独身女性・イライザ」が清掃員として働いている政府の極秘研究所で出会ったのが「アマゾン奥地で捕縛された半魚人」
ファーストコンタクトで半魚人が登場したシーンで「うわぁ~コレと恋愛はないわー」と思ったんだけど、何故か孤独なイライザは半魚人君と一目で心が
シンクロしてしまったのか?それ以来何とか半魚人君と仲良くなろうと積極的にコンタクトを取ろうとするようになる。
それにしても不思議なモノで、最初見た時は「コレはないわー」と思ってた半魚人なんだけど、話が進んで行ってイライザとなかなかいい仲になって来る頃になると
自分が見慣れただけなのか?いやとてもそうとは思えないんだが…段々半魚人君が「いやよく見てみると割とイケメンちゃう?それにスタイル抜群だしぃ♪」
位に見えてくるんですわ。コレがクライマックス辺りになると完全に自分の中で半魚人が「=イケメン」視線になっていた摩訶不思議(苦笑)
それだけじゃなくて、主人公のイライザも映画冒頭は「冴えなくて暗いハイミス」にしか見えなくて…正直ラブファンタジーでヒロインが地味なBBAってw
位に思っていたんだけど、半魚人と恋に落ちて、彼と交流出来るようになって、そしてお互いの心も体も1つになって…行く内にどんどん表情が明るくなって
それどころが彼女が凄くチャーミングになって行ったんですよ。正に「恋の魔法」とでも言えばいいのか。
本作の登場人物がみんなそれぞれ孤独を抱えて生きていて、その1人1人が少しだけ誰かと関わりを持ったり、関わりを持ちたいと切望したり。
それが受け入れられたり拒絶されたり、助け合ったり反目したり…「人間と半魚人の恋物語」の本流と寄り添うように本作の登場人物達の小さなエピソードが
散りばめられていて、それが時に少しだけユーモラスに、時に切なく描かれているのが印象的でしたね。
中でも特にイライザの隣人、リストラされてしまった老絵描きのジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)の存在感はピカ1だったしエピソードも秀逸でした。
パイ屋の兄ちゃんとのくだりは切ないんだけど何故かところどころ「プッ」と吹き出してしまうユーモラスなシーンでしたわ…だからヅラネタはやめろw
映像が独特で…「1962年」という時代を感じさせる色遣いで、敢えてちょっとレトロな色調とでも言うのかしら。
まるで当時に作られた映像を見ているかのような錯覚を起こさせる演出がされていたと思います。
私も頭の中で「あー何て言うんだっけー。テクニカラー、って感じ?」と思いながら見ていましたね。
あ、それからイライザのミュージカルシーンもとても印象的でした。アレも「昔の映画っぽーい」演出で手が込んでましたね。
冷戦時代のアメリカ、人種や移民差別、女性蔑視、そして赤狩り、西側のスパイ…薄暗い世の中で孤独に生きて来た人達が手を取り合う、人と半魚人も手を取り合うw
「パンス・ラビリンス」はラストシーンが「うえええええ」でしたけど(←ナニコレw)本作のラストシーンは温かい気持ちになれましたよ。
彼女はきっと幸せになれたんだと思います。ジャイルズの語りがまたラストの映像に色を添えて良かったですね。髪の毛も生えて良かったねw
ギルレモ・デル・トロ監督最新作の本作は第74回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したラブファンタジー。
他にも本作は第75回ゴールデングローブ賞で監督賞と作曲賞の2部門を受賞し、更には第90回アカデミー賞では最多13部門にノミネート。
今年のアカデミー賞の大本命と既に呼び声高い一作!
あらすじ…
1962年米ソ冷戦時代のアメリカ。政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は、秘かに運び込まれた不思議な生きものを見てしまう。
アマゾンの奥地で神のように崇められていたという“彼”の奇妙だがどこか魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。
子供の頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。
音楽とダンスに手話、そして熱い眼差しで二人の心が通い始めた時、イライザは“彼”が間もなく国家の威信をかけた実験の犠牲になると知る─。(公式サイトから抜粋)
“彼”=半魚人
正直、本作の予告編を一度も観た事がなくてなーんの予備知識もなくただ友達からタナボタ的に試写状を頂けたので観に行った訳だが…
試写会が始まる前に司会の方がザッと本作のあらましみたいな説明をして下さって、それで「人間と半魚人の恋」というのは薄ぼんやり理解したつもりだったんだけど
それでも何て言うのかしら…そこは「ファンタジー」なので、夢の国のおとぎ話的なー…正にギルレモ監督作品の「パンス・ラビリンス」的な現実界とおとぎの世界を
主人公が行ったり来たり(又は完全に主人公の脳内活動)する中での出来事、みたいな解釈をして本編を見始めたんですがね、
半魚人は当たり前に実在する体で話が進んでるやないかいっ!(滝汗)
さてー、本作も何故かファンタジーなのにレイティング付いてますよー(パンス・ラビリンスにもレイティング付いてました)今回R15+
ようするにまたしてもグログロビジュアルのダークファンタジー系なんだな?(ゴクリ)と思いつつ映画が始まると、ノッケからいきなり主人公のイライザが
素っ裸になって風呂入ってオ○ニー始めるというぶっ飛び展開w
本作とにかくイライザが気持ちいい位勢いよく脱ぐ。サリー・ホーキンスもこの役演じるのにどこか脳内回路ブチ切らないと演じ切れなかったんじゃなかろうか^^;
さてそんな「40代発話障害を持つ孤独な独身女性・イライザ」が清掃員として働いている政府の極秘研究所で出会ったのが「アマゾン奥地で捕縛された半魚人」
ファーストコンタクトで半魚人が登場したシーンで「うわぁ~コレと恋愛はないわー」と思ったんだけど、何故か孤独なイライザは半魚人君と一目で心が
シンクロしてしまったのか?それ以来何とか半魚人君と仲良くなろうと積極的にコンタクトを取ろうとするようになる。
それにしても不思議なモノで、最初見た時は「コレはないわー」と思ってた半魚人なんだけど、話が進んで行ってイライザとなかなかいい仲になって来る頃になると
自分が見慣れただけなのか?いやとてもそうとは思えないんだが…段々半魚人君が「いやよく見てみると割とイケメンちゃう?それにスタイル抜群だしぃ♪」
位に見えてくるんですわ。コレがクライマックス辺りになると完全に自分の中で半魚人が「=イケメン」視線になっていた摩訶不思議(苦笑)
それだけじゃなくて、主人公のイライザも映画冒頭は「冴えなくて暗いハイミス」にしか見えなくて…正直ラブファンタジーでヒロインが地味なBBAってw
位に思っていたんだけど、半魚人と恋に落ちて、彼と交流出来るようになって、そしてお互いの心も体も1つになって…行く内にどんどん表情が明るくなって
それどころが彼女が凄くチャーミングになって行ったんですよ。正に「恋の魔法」とでも言えばいいのか。
本作の登場人物がみんなそれぞれ孤独を抱えて生きていて、その1人1人が少しだけ誰かと関わりを持ったり、関わりを持ちたいと切望したり。
それが受け入れられたり拒絶されたり、助け合ったり反目したり…「人間と半魚人の恋物語」の本流と寄り添うように本作の登場人物達の小さなエピソードが
散りばめられていて、それが時に少しだけユーモラスに、時に切なく描かれているのが印象的でしたね。
中でも特にイライザの隣人、リストラされてしまった老絵描きのジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)の存在感はピカ1だったしエピソードも秀逸でした。
パイ屋の兄ちゃんとのくだりは切ないんだけど何故かところどころ「プッ」と吹き出してしまうユーモラスなシーンでしたわ…だからヅラネタはやめろw
映像が独特で…「1962年」という時代を感じさせる色遣いで、敢えてちょっとレトロな色調とでも言うのかしら。
まるで当時に作られた映像を見ているかのような錯覚を起こさせる演出がされていたと思います。
私も頭の中で「あー何て言うんだっけー。テクニカラー、って感じ?」と思いながら見ていましたね。
あ、それからイライザのミュージカルシーンもとても印象的でした。アレも「昔の映画っぽーい」演出で手が込んでましたね。
冷戦時代のアメリカ、人種や移民差別、女性蔑視、そして赤狩り、西側のスパイ…薄暗い世の中で孤独に生きて来た人達が手を取り合う、人と半魚人も手を取り合うw
「パンス・ラビリンス」はラストシーンが「うえええええ」でしたけど(←ナニコレw)本作のラストシーンは温かい気持ちになれましたよ。
彼女はきっと幸せになれたんだと思います。ジャイルズの語りがまたラストの映像に色を添えて良かったですね。髪の毛も生えて良かったねw