「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
実話を基にしたデイヴィッド・グラン氏著の「花殺し月の殺人ーインディアン連続怪死事件とFBIの誕生」をマーティン・スコセッシ×レオナルド・ディカプリオコンビで実写映画化。
いかにもオスカー狙いな感じがプンプン匂うんですが…上映時間が驚愕の206分!206分て!3時間26分やで流石に長過ぎんだろいい加減にしろよスコセッシ💢
あらすじ
20世紀初頭のアメリカ・オクラホマ州。先住民族のオーセージ族は、石油を掘り当てて莫大な富を得るが、その財産を狙う白人たちが彼らに近づく。白人たちはオーセージ族を言葉巧みに操っては財産を次々と取り上げ、やがて命までも奪っていく。悪事が加速していく中、オクラホマを訪れたアーネスト・バークハート(レオナルド・ディカプリオ)は、オーセージ族の女性モーリー・カイル(リリー・グラッドストーン)と出会って恋に落ちる。(Yahoo!検索情報から丸パク)
あらすじ前にいきなり吠えちゃったけど、でも思ったよりも上映時間がそれ程長くは感じなかった。スコセッシ流石だな!←なんだよこの変わり身はw
いや長かったけどね。最後の方💩したくなってきてお腹キリキリしてたもん。マジでヤバかったんだぜ。あ、どーでもいい情報でしたねサーセン
…という訳で、アメリカって実は石油結構出るんだよね。石油って言うと中東のイメージ強いけどアメリカのガソリン代が安いのって自国で石油産出してるからなんだよー、てな感じでアメリカ大陸に渡って来た白人のヤツらから迫害されて住むトコロを追われた先住民のインディアンのご一行様達でしたが、追われた土地でなんと石油が産出される事が発覚していきなり億万長者になっちゃう訳です。そーなると今度はその石油利権を奪おうと卑劣な白人共が大挙して押し寄せて地元の名士ヅラしながらビシバシと先住民達をヌッ殺して回る訳です。まあとりあえず白人共はとんでもねぇ奴らな訳です。
で、この卑劣な白人の親玉をデ・ニーロ様が演じられています。まぁー周辺に金ばらまいて学校建てたりちょっとボランティアちっくな事していい人ヅラしながら裏でやってる事のエゲツない事ったらないですわ。またデ・ニーロ様が上手いんだなぁ~。
そしてこのデ・ニーロ様を頼ってやって来たのがデカプー演じる主人公アーネスト青年。どうやら年代的に第一次世界大戦で従軍していて退役した感じっぽいですね。アーネストはちょっと小心者で長いものに巻かれまくるタイプ、だけど親戚のデ・ニーロ様が街一番の名士だという事でデ・ニーロ様の傘の下でちょっといい気になって街のゴロツキ達に親分風を吹かすという、本当に絵に描いたようなちっちゃい男な訳です(苦笑)
まあ、とは言うものの決して悪党という程悪いヤツじゃーない、なんならちょっと愛されキャラ系だったりする。が!決して善人とも言えないトコロがミソなw
アーネストは富裕層先住民一族の娘モリーと恋仲になって結婚するんだけど、そもそもデ・ニーロ様はアーネストにモリーを焚き付けていて結婚させてモリー一族の資産を掠め取ろうと画策していた訳で。アーネストがモリーを愛していたのはきっと間違いないんだろうけど、それでもデ・ニーロ様からモリーのインシュリンに薬物(毒物)を混入させろと指示されても逆らわずに着々とモリーに毒盛ってたトコロ観ると自分の気持ちよりも長いものに巻かれとく方を選んじゃったのよね?それってどーなんだよ…と思わずにいられないですわ。
んでまたデカプーが上手かったなぁー。この人本当にいい役者さんになったよね、こんなちゃらんぽらん男の役だけどなんか憎めないキャラなんだよね♪
で、話が後半連邦捜査局(FBI)の役人達が出張って来て~裁判に到るとちょっと話の様相が変わってきます。正直ここからちょっとダレたな^^;
まあでもこういう事があってFBIってのが出来上がって行ったんだよー、というお話なのでね。かなり過去の事に遡って調べたり、小さな証拠から事件の真相まで辿り着くプロセス等、今でも捜査で使われる基本的な部分がもうこの時代にある程度確立されていたのだなぁと。司法取引や証人保護プログラムの前身のようなシーンもありましたね。ここら辺もう少し掘り下げても…ああ、上映時間が更に長くなっちまうか(苦笑)
肝心のアーネストはアッチへフラフラ~コッチへフラフラ~と自分の信念もなく根無し草のように揺れ動いていますが、最終的にはまあ、真っ当になってくれて(そーじゃないと余りにも浮かばれない話だしな)なんとか…てな感じですが、だったら最初っから悪事に手ぇ染めんなよ、いやせめて自分の愛する家族(妻)位は守れなかったのかよとやっぱり言いたくなりますわな。この時代のならず者白人なんてこんなもんなのさ、と言われたら「あ、ソースカ」としか言いようがありませんが💦
と、まあそんなこんなで…やっぱ206分は長かったよなぁ。
正直、アメリカの歴史の中でも余り(と言うかほとんど)知らない時代と場所の話なのでそれはそれでなかなか興味を引きましたが、やっぱりもう少し色々エピソード端折れただろうよと思わずにはいられないわね。自分は知らない話だったからまだしも、コレ本国の皆さんは知ってる話なのよね?流石にダレるんちゃう?
そして最後に「この事件関係者のその後」をラジオの公開録画ショーとして見せていて(コレはなかなか面白かった)、あんだけ泣いたりわめいたり大騒ぎしたアーネストがモリーからサクッと離婚されてたのは笑ったワ。いやモリーも長らく阿呆な旦那にかしずいていたものの、ちゃんと覚醒出来て良かったね、ってなトコロでしょうかw