天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「レミニセンス」@38作目

2021年09月23日 | 映画感想
「レミニセンス」

ヒュー・ジャックマン主演の近未来サスペンス。予告編観てめっちゃ楽しみにしてヤツー!
因みにタイトルの「レミニセンス」の意味は『記銘した直後よりも、一定時間が経ってからのほうがよく記憶を想起できることを表す(by Wikipedia)』
分かり易く言えば…恋人との甘い思い出が付き合ってる当時よりも別れて時間が経ってからの方がより鮮明に美しく思い出せる、みたいな感じだと思って頂ければ。

あらすじ
世界中が海に沈んでしまった近未来。他人の記憶に潜入する能力を持ったエージェントのニック(ヒュー・ジャックマン)のもとに、検察からある仕事が舞い込む。それは瀕死の状態で発見されたギャングの男性の記憶に潜入し、謎の多い新興ギャング組織の正体と目的を探るというものだった。男の記憶に登場する女性メイ(レベッカ・ファーガソン)が、鍵になる人物だとにらむニック。彼女を追ってさまざまな人の記憶に潜入していくが、その裏では巨大な陰謀がうごめいていた。(Yahoo!Movieから丸パク)

んー。↑あらすじを面倒だからいつもYahoo!Movieから丸パクしてるんですが…このあらすじの内容はかーなーりー映画の展開とはズレてる気がするんですが(滝汗)
と言うか、予告編観て勝手に自分で本作の展開を想像していたんですが、それすらもかなり衝撃的にズレてたんだな^^;
いや…敢えて言おう。本作の予告編は明らかに「骨太なハードボイルド近未来SFサスペンス」だと観客に誤解を与えようとした作りだったと!!

それこそ↑上のあらすじ読んでも「ハードボイルド感」煽ってるじゃないですか。でもちょーっとこのあらすじは説明不足過ぎるんだ。
そもそもギャング男性の記憶に潜入してメイを見つけた訳ではなく、先にメイの方からニックに近付いて来た訳です。家の鍵を何処かで落とした?みたいなので自分の今日の記憶を探って鍵の在処を見つけて欲しい、という割とどーでもいいような内容の依頼。
で、メイの1日の記憶を辿って行くと彼女がどうやらナイトクラブの歌手で、しかも彼女が歌っていた曲がニックにとって亡き祖父との大切な思い出の一曲だった事からニックは一気にメイに興味を持つ訳です。しかも都合良くメイがピアスを置き忘れて帰ってしまったのでニックは「ピアスを返す」という口実でいそいそとメイの働くナイトクラブへと足を運んでまんまと2人はラブラブ恋人同士に~♪

ま、↑の書き方で想像付くでしょうが、余りにも都合良く物事が進み過ぎますわね。そーですメイは最初からある目的の為にニック狙いで近付いて来ている訳ですよ。
それで当初の目的(あるモノをニックの元から盗み出す)を果たしたメイはある日忽然と姿を消します。突然彼女が行方知れずになってしまったニックは自分が何かマズい事を言ったのではないか、彼女がもしかしたら何か自分にシグナルを送っていてそれを見逃したのかも知れない…等とウジウジ考えて、以降延々自分の記憶の中に彼女の行方のヒントがなかったか探す為に記憶潜入を繰り返していきます。ここまでが上記のあらすじに書かれている内容に到るまでの「前提」なのです!

それで結局自分の記憶の中にどうにも彼女を見つけるヒントが得られずに悶々としていたある日、あらすじにあるように瀕死のギャング男性の記憶潜入の依頼が舞い込んできてその男の記憶を探っていくと、なんと彼の記憶の中に愛しのメイが登場して来る訳です!もう居ても立ってもいられないニックは直ぐさまこの男がメイと出会った場所に向かうのですが…と、こんな感じで話はずーっと延々「消えた彼女捜し」をして行く内容になっています。

メイが実は偶然出会った「ファム・ファタール(運命の女)」ではなく綿密にニックの過去をリサーチして計画された「仕組まれた出会い」だった、最初からメイはニックを騙す目的で近付いたのだ、と分かった以降もどうにもこうにもメイを諦めきれないニックは更にメイを追って深みにハマって行きます。
正直言ってメイのとのラブラブだった日々を何度も何度も回想してはいつまでもウジウジしまくっているニックにイラッと来ます^^;
周囲から「だからお前完全に騙されてたんだっつーの」と諭されてもまるで意に介さない、ほとんどストーカーの域ですよコレは。演じてるのがヒューだから「一途でステキ」って錯覚する女子も多いかもしれませんがどー考えてもコイツ頭おかしい(ヲイ

あー、それからさ、内容と全然関係ないけど…メイを演じているレベッカ・ファーガソン嬢のお顔がさー、もう日本人として理解不能な彫りの深さよねw
それでなくてもヒューもキリッとした彫刻のような美形なのにそれにレベッカ嬢のあのゴリッゴリの彫りの目鼻立ちが重なってチューチューしまくってる訳ですよ。
もう本当に一言で言って「絵ヅラのクセが強い!」

そんな訳で、本作は敢えてカテゴライズするとすれば「ハードボイルド(風)・ラブ・ファンタジー」というジャンルになるのではないかと(四苦八苦)
なんかさー一々説明が多くてまどろっこしいと言うかテンポが悪いと言うか。
事件の全容がハッキリしてもなーんかカタルシスがないっつーかずぅーっとグダグダしてる感が残ってめっちゃモヤりましたわ。
それと…根本的に本作って近未来設定必要なのか?あ、そもそも「記憶潜入出来る」という事がデフォルト設定にあるから近未来じゃないとダメなのか。それにしても地球温暖化による海面上昇でマイアミ(というか地球全体か?)が水没しているという設定も余り必要性を感じない…コレも地主がどーのこーの問題の為だけにある設定?
まあビジュアル的に面白いなーとは思うものの(映画冒頭のマイアミを俯瞰する絵ヅラとか近未来感モリモリでカッコ良かったしな!)この設定が大して生かされていたようには感じなかったんだよなー折角面白い設定なのに何だか勿体ないな、この設定はまた別の作品で使い回し出来そうだな、とかモヤモヤしながら考えてたヨw

まあそんなこんなで…ヒューが観られたのにこんなに吠えるの珍しいかもしんない!絵はいいのに内容が自分と合わなさ過ぎたのっ!ファンの皆さんごめんなー(滝汗

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