「ち、またかよ」
これが前原辞任の報をきいて最初に思ったことだった。民主党の不手際はいつものことだが、まずは前原個人にあきれているのだ。
まあ同情すべき点はある。
政治資金規正法なるものを読んだことがないのだけれど、なぜ外国人からの献金をうけとってはいけないのか。ま、それは日本の立法府のメンバーとして、日本の税金が彼らに支給されているんだから、という理屈はあるんだろう。
それでは、この献金が外国人のものか否かを、政治家たちはどうやって判定しているのだろう。献金者の戸籍謄本でもとっているのかな?ネットでの献金はどうなの?だいたい、
外国籍の人たちから献金を受ける→大臣辞職
という通例をつくってしまって、野党のみなさんはそれでほんとうにだいじょうぶなの?これが成立するんなら抱きつき心中は頻出するぞ。
とイヤミをかましつつも、前原の場合は、まもなくブラックな人脈が暴露されそうだったし、菅内閣も長くなさそうだからとっとと逃げ出したのだろう。どうしてもそう見える。しかしそれ以前に、この人には致命的な欠点がある。
“まず、かっこうのいい、威勢のいい発言を後先考えずに行い、後始末ができないまま放り出す”姿勢だ。
朝日の番記者が(!)痛烈に批判している。
「偽メールのときも」
「八ツ場ダムのときも」
「尖閣騒ぎのときも」
それぞれ
「期待してください」
「中止する」
「粛々と対処する」
と客受けするセリフを吐きながら、結局は他人に尻ぬぐいをさせてきたと。今回もそれに似た始末ではないのか。
「責任はわたしにあります」
言うのは簡単だよな。なにより怖ろしいのは、この人物が次期首相だったかもしれないという事実。
しかしなあ、前原をネット右翼たちは在日がらみで批判しているけれど、ゴリゴリのタカ派である彼のことを、あなたたちはつぶしてもかまわないというんだね?ほんとだね?よかった。初めて意見が一致したよ。