恒例になったマイベストシリーズ。まことに残念なことながら、どんなことにも震災の影響はみてとれる年だった。まずは映画方面からいきましょう。
2011年の興行収入トップテンは以下のとおり。
1 95.1(億) ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
2 83.5 パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉
3 42.9 コクリコ坂から
4 41.6 トランスフォーマー ダークサイド・ムーン
5 41.4 劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒き英雄 ゼクロム/白き英雄 レシラム
6 37.3 ステキな金縛り
7 34.0 GANTZ
8 32.9 SP 革命篇
9 30.5 名探偵コナン 沈黙の15分
10 29.6 カーズ2
……映画興行に詳しい人なら、いかに厳しい数字かと感じると思う。物理的に被災地の映画館が上映できなかったこと以上に、映画を観ようという意欲がそがれた一年だったのが歴然。なにしろあのドラえもんがランキングに入っていない意味は大きい。
ハリポタは、第一作から漸減をつづけてきたとはいえ、評価の高かった最終作ですら100億に届かず、常勝パイレーツも予想をはるかに下回った。ジブリやトランスフォーマーも本来こんな数字ではなかったはず。健闘したのは「ブラック・スワン」「モテキ」「探偵はBARにいる」ぐらいか。
客として正直なことを言わせてもらえれば、震災を抜きにしても、『金を払って映画館で観たい』と思わせる作品が少ない年でもあった。何度タイムテーブルをながめてため息をついたことか……。次回は極私的ベストワン。それにしても、ホグワーツって同級生カップル多すぎ。