PART46「武蔵 MUSASHI」はこちら。
そうか今日は都知事選か。前回も言ったけれども、地方の知事(もちろん陣笠の国会議員よりもはるかに巨大な権力を有しているとはいえ)の選挙のために大河の時間帯を変えたり飛ばすってどういうこと?まあ、今年はむしろラッキーだったんでしょうが。
ラッキーといえば、あの女性は本当に運がよくて……あわわわ、まだ開票も始まっていないのに。あぶないあぶない。さて今週は……
それまでの数年間、まったく見ていなかった大河ドラマ。そんなわたしが2004年の「新選組!」は気合いを入れて観た。ほとんどをリアルタイムで。そして終わってからはDVDを借りて。
テレビドラマをワンクールすらちゃんと見る習慣を失っていたわたしがなぜ?
答:三谷幸喜作品だから。
「古畑任三郎」(わたしのブログはことここにいたっても古畑ブログだ。検索はあのシリーズに集中しています)「王様のレストラン」などでわたしを熱狂させたあの才人が大河を書く、しかも自分は大河オタクだと当人が主張している(笑)。それは見逃せないってものじゃないですか。
ただ、懸念もあったの。主演が香取慎吾だったことだ。
わたしは彼の縁取りのはっきりした演技が苦手で、近藤勇という得体の知れない人物を演じきれるのか不安だった。
また、題材が新選組というのもなあ。子母澤寛や司馬遼太郎らによってその存在はメジャーだけれども、薩長の世の中になってほとんど忘れ去られていた狂気の集団をどう描くのだろう……すべて、杞憂でした。
土方歳三を演じた山本耕史、斎藤一のオダギリジョー、井上源三郎の小林隆、新見錦の相島一之、監察の山崎役の桂吉弥、勘定方の河合役の大倉孝二、徳川慶喜はなんと今井朋彦(笑)……これが大河ドラマかと思える意外なキャスティングが最高。
そしてなんといっても山南敬助役で堺雅人が一気にブレイクしたのはめでたかった。彼の切腹の回こそ現在で言う「神回」というやつだった。
三谷作品の常として視聴率はふるわず、しかしDVDが売れまくったあたりにこの作品の真価はある。そしてそんな作家をNHKはきちんと遇し、2016年の「真田丸」そして2022年の「鎌倉殿の13人」にも起用している。ああ22年まで、死ねないなあ。
あ、この画像も開票前だといけないのかしら?(笑)