うちの学校恒例の先生お薦め本、わたしは2020年にこれを選択しました(去年は高野文子のるきさん)。こんな感じ。
うらまれるといけないので最初に警告しておきます。もんのすごく怖いです。
気の弱い人は決して読んではいけません。
古い日本家屋。天井の上の方になにかがいる(いないかもしれない)。
正面を向かないおばあさん、機嫌の悪そうな猫たち。
そして……
大人になったら京極夏彦の「嗤う伊右衛門」という四谷怪談(お岩さんのお話)ものをぜひ。
いやはやほんとに怖いので、絶対にトラウマになるやついるな。絶対に恨まれるな(笑)。監修の東雅夫さんは
「幼いころから怪談に親しむことによって、子どもたちは豊かな想像力を養い、想定外の事態に直面しても平静さを保てる強い心を育み~」
と親たちに買えと強要していますが(笑)、それ以上のショックをうけるんじゃ。
「これをお薦め本にしたの?ダメでしょこれだけは!」
図書主任にめちゃめちゃ怒られる。でも司書が(自分は怖がりだから絶対に読めないと言いながら)「京極夏彦さんの絵本があるんですけど読みますか?」と誘ってくれたんだから断るわけにもいかない(#^.^#)。
読んでいた本を途中で放り出したくなるのは小野不由美の「残穢(ざんえ)」以来かも。中学生たちがわたしのリクエストどおりにこの本を気に入って「嗤う伊右衛門」に到達してくれればいいのだけれど。あの、民谷伊右衛門とお岩の壮絶な純愛物語に。