事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「はぐれくん、おおきなマルにであう」シェル・シルヴァスタイン作 村上春樹訳 あすなろ書房

2020-09-14 | 本と雑誌

The Missing Piece Meets the Big Oの翻訳。村上春樹のあとがきによれば、倉橋由美子が訳した「ぼくを探しに」The Missing Pieceの続篇ということのようだ。過剰なほどの寓意と教訓。しかしそれが嫌味にならないのは、きわめてシンプルな線で描かれているためだろう。

自分に足りないものを探すはぐれくん(Missing Piece)が、自分にぴったりの相手を見つけたのに“自分が大きくなっていく”ために別れざるをえなくなるあたり、渋い。これはうちの中学校の蔵書。渋い。中学生はこれを読んでなにを思うかなあ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする