有栖川有栖デビュー30周年記念出版。
4290円!買えるわけないので図書館から借りる。根性なしのファン。函入りの豪華な造り。そしておまけとして別冊が付いていて、これがすごいのだ。
戸川安宣(東京創元社の名編集者にして元社長)、綾辻行人(館の人。小野不由美の配偶者)、北村薫(日常の謎の人)というこれ以上は望めない(もしも可能なら天国から講談社の編集者だった宇山日出臣を連れてくるしかない)メンバーのエッセイと、この火村シリーズ1作目のプロトタイプ版まで載っているのだ。
学生時代に書かれたこの作品を読んでから、プロになってからの本編を読むのも一興。にしても、再読なのにストーリーをほとんど忘れていたのには我ながらあきれた。有栖川作品を最初から全部読み直しても大丈夫じゃないかおれは。