事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「BG 身辺警護人 第1章」(2018 テレビ朝日)

2021-05-26 | テレビ番組

シーズン1をようやく見終えたばかりの感想です。

キムタクといえばフジテレビとTBSの占有物のような印象が強かったけれども、オトナの事情もありつつテレビ朝日とも組むことになった。オトナじゃないからそのあたりは詳しくないんですけど。

テレ朝としては失敗は許されないからキムタクとのコンビが多い井上由美子さんを脚本に起用。わたしにとって彼女とキムタクといえば「ギフト」だし、井上さんの最高傑作は高村薫原作の「照柿」でしょ。

さて、そんな鉄板なBGだったけれど、どうも最初は調子が出てなかった。作り手も「あ、こりゃちょっと違うな」と感じていたのだろう。テイストをコメディっぽく変えてきて、これが奏功した。後半はすごく面白いです。

このシフトチェンジがあったからこそ、別れた妻役で山口智子が登場するという驚きの設定がむしろ生きたし、最終話であの人が出るのも自然に思える。こりゃ、シーズン2も見なくっちゃ。

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山口雅也二冊

2021-05-26 | ミステリ

◇「落語魅捨理全集 坊主の愉しみ」講談社

◇「ミッドナイツ」講談社

おっといきなり山口雅也の新作が二冊も。山口さん今までなにやってたんですかあ……あ、大病なさってたんですか。失礼しました。

「坊主の愉しみ」は、古典落語とミステリを融合させるという粋な短編集。「ミッドナイツ」は80年代に彼がどうやって業界を生き延びたかが理解できる作品集だ。「生ける屍の夜」以降、彼が東京創元社と次第に離反していった事情が語られていて納得。

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