事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

青天を衝け 第十二回 栄一の旅立ち

2021-05-02 | 大河ドラマ

第十一回「横濱焼き討ち計画」はこちら

GW。妻と地元の映画館へ。「Mank マンク」と「シカゴ7裁判」。ファミリー向けとキラキラ映画が中心のイオンシネマ(あ、言っちゃった)にしては、よくぞ公開してくれた。で、2本とも大当たり。すばらしい作品だった。

共通していたのはどちらも実話を素材にしていたことで、そこにとんでもない豪華キャストが用意されていたのだ。どちらもNetflix作品。さすが金がかかってるなあ。

大河ドラマも、実は同じ方法論をとっている。地味になりそうな部分をたいそうなキャスティングで色濃く描いてみせる。そしてあとは脚本家と演出家の腕の見せどころ。

さて青天を衝け。ここまで徳川家康が出てこないんなら、これはもうラストしかないと思ったらそのとおりでした。まるで淀川長治さんみたい。栄一が京に旅立つ区切りの回。これで血洗島(なんて地名だ)篇はおしまいですよと解説。

父親(小林薫)の過去、栄一たちの決起を押しとどめる長七郎(満島真之介)の涙、決意が鈍るからと娘を抱かないおくびょうな栄一……近ごろ、ちょっと薄味になっていたので心配していましたが、今回はなかなか。ワンクール終えた、いわばプチ最終回ですもんね。旅立ちのバックに流れる音楽がパット・メセニー的なのがうれしかった。まるでケビン・コスナーが主演した映画「ファンダンゴ」のよう。

前回、幕府の密偵かと思わせた波岡一喜が、実は一橋家の凄腕の家臣だったあたりのサプライズがいい。しかし第一部の終了だから退場していく役者も多そう。大好きな藤野涼子はまた出てくれないかしら。

さて、次回からはお金がらみの話が始まるんだろう。正直に言うと、攘夷だの勤王だのの展開よりずっと期待できる気が。大河ドラマ版「どてらい男」開始かな。西郷輝彦の出演希望。

第十三回「栄一、京の都へ」につづく

コメント (2)
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