事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

青天を衝け 第十四回 栄一と運命の主君

2021-05-16 | 大河ドラマ

第十三回「栄一、京の都へ」はこちら

先週のオンエアで、いったいどんな反響があったかといえばそれは家康(北大路欣也)の不在(笑)。そういえばそうだった。毎週出てくるわけじゃないのか。意外。

というのも、解説役として徳川家康をもってくるというのは色んな意味で妙手だと思ったから。

大河ドラマでは幕末ものは戦国ものに比べて視聴率が落ちるのが通例。同じように血なまぐさい時代を描いていても、近代の人たちのことなので血なまぐさい以上に生臭いことも多いし。

今回も香淳皇后のおじいさん(中川宮)が薩摩にいいように操られているさまが描かれて、怒っている人もいるかも。そこで戦国とのブリッジとして勝者である大権現をもってくるのはうまい。

それに、主役の渋沢栄一自体が何をしたかよくわからないので、脇をかためる人たちも、歴史的にどんな位置を占めているのかさっぱり。だからどうしても解説は要る。

おまけに、キャストの重石となる人物が大河ドラマにはどうしても必要。無名の百姓だった父親役の小林薫もいいけれど、天下の徳川家康、天下の北大路欣也の看板はやっぱり大きい。

不在だった先週のことを「わたしがいないあいだに」なんておちゃめなことを語るし、「慶喜、ピンチだったのです」は、舞台の「河内山宗俊」で丹波哲郎が「オッケー」とかまして観客を爆笑させたのに匹敵。思えば欣也は東映の「資金源強奪」も笑わせてくれたっけ。

シブサワズは平岡円史郎に攘夷などというものは消える、と諭され「目から鱗が落ちた」状態に。ふう、ようやくか。そのかわりに、慶喜は薩摩の島津久光と離反して「横浜鎖港」「まつりごとを返上などしない」と語らせる。しかしこれからあなたがやることって……

さて、本日のシブサワズの持ち金はゼロ。これから、どんな上下動があるものだか。

第十五回「篤太夫、薩摩潜入」につづく

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「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」青柳碧人著 双葉社

2021-05-16 | ミステリ

むかしむかし、あるところに死体がありました。」につづく昔話ミステリ第二弾。

赤ずきんちゃんがおばあさんのところへ行くあいだに、継母にいじめられている美しい娘(そういえばガラスの靴だけが12時をすぎても元に戻らないのって変な話なのをうまくフォローしています)、不思議なマッチのおかげで経営者としてのしあがっていく少女(笑)、危ない関係の兄妹などと……にしても赤ずきんちゃん、死体と出会いすぎ

前作につづいてベストセラーになっているのはめでたい。しかもそれはテレビでカズレーザーが激賞したかららしい。出版って商売はわからないなあ。まもなく「重版出来!」も特集します。

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