意味不明なタイトルに見えて、実はそのまんまの作品なのでした。
主人公は平凡な会社員。彼は(いろんな事情があって)毎年、猪苗代湖に出かけ、不思議な体験をする。
もうひとりの主人公はスパイ。彼と相方が絶体絶命のピンチに陥るたびに、なぜか不思議なことが起きて危地を脱することになる。
ご想像のとおり、彼らの動きは連関している。まったく意図していないにもかかわらず、お互いが助け合ってしまうあたり、相変わらず伊坂幸太郎はうまい。
圧倒的なハッピーエンド。
中学生の伊坂幸太郎入門篇として最適か。うちの学校?もちろんさっそく購入いたしましたよ。