新作が公開されているので、まずは一作目を復習。
初めて見た時の感想でほぼすべてを言い尽くしている。異世界の造型は素晴らしいし金もかかったろうが、実は少し退屈でもある。それが一転して途中から面白くなるのは、米軍、特に海兵隊の野卑で猥雑なセリフや動きのおかげだ。
美しい植物を機械油にまみれた重機が踏み倒していく……これほど図式的なストーリーもないものだが、「エイリアン2」「ターミネーター2」のキャメロンらしさが横溢していてむしろすばらしい。
そしてこの映画において最もすごいアイデアは、アバターたちが微妙に大きい、ということ。それだけで画面が弾む。パワードスーツを着た(殺戮者である)隊長との激突も、それだけで納得させてくれたのだし。ジェームス・キャメロン自身の巨体コンプレックスが確実に影響している。
去年の後半は一度も映画館に行けなかった。学校という業界にいるからコロナを理由にしているけれども、映画館で感染ってほんとにするのかな。
正月の新聞では、新作の宣伝で押井守と吉田修一というとんでもない二人が絶讃している。だけれども興行成績はふるわないようだ。世界でいちばん稼いだ作品の続篇なのに?世界でいちばん金をかけた作品なのに?
ふ、いよいよおれの出番?
何様なんだろうわたし(笑)行くぞ映画館へ。3Dメガネはまだクルマのグローブボックスに入ってるかな。あ、クルマ自体を買い替えたんだった。