事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「霜月記」砂原浩太朗著 講談社

2024-01-05 | 本と雑誌

うわ。またうまくなっている。これまでの「高瀬庄左衛門御留書」「黛家の兄弟」「藩邸差配役日日控」で、なにかが少しだけ余計で、なにかが少しだけ足りなかった不満が一掃されている。徹底した父と子の物語。

特に、名奉行と呼ばれた父親の才に及ばないと知っている息子(主人公の父親)の行動は泣かせますよね。ネタバレですみません。でも父子の感情はいつもこうなっているはずだ。誰もが、父親がうぜーし、その存在を(少しは)敬っている。そして息子のことがかわいくて仕方ないんだ。親子三代のお話です。

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