「光秀の定理」はこちら。
信長が蟻の行動をじっと見つめている。彼は気づく。一生懸命に働いているのは2割。6割はおつきあい程度。そして2割はさぼっている。これは人間の世界にも言えて、働き者だけを集めても、やはり2割は力を出せないようになっていく……
パワハラの塊であるかのような信長に、必死で食らいついていく明智光秀や秀吉ら家来たち。しかし、どうしても落伍していく者は出てくる。そして家来たちは戦慄する。次にはじき出されるのは自分ではないかと。
蟻の論理を気づいていたのが、信長以外は秀吉だけだったあたりの凄み。
主人公が信長だから、魅力的な人物のようにある程度描いてはいる。だけれども、わたしはやっぱりこんな上司の下では働きたくないのでした。評価制度?勘弁してくれよ。