事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(2021 TBS)

2024-01-11 | テレビ番組

元日の能登地震は酒田でもえらい騒ぎだったようだ。わたしは午後4時前にすでにできあがっていたので何もできなかったが、職場も避難所になったし、多くの住民がやってきたそうだ。そしてびっくりするくらいのクルマが海側から山の方へ走って行ったとか。

災害が起こるたびに、医療従事者や救命関係の方々の活躍には本当に頭が下がる。その強い使命感を見習わなければ。

で、このテレビドラマを正月に延々と見ていました。清潔で安全な病院で患者を待つだけでなく、医療器具を満載にして現場に突っ込んでいくERカーの活躍を描く。しかし背景には政治家と官僚の暗闘があって……どう考えても「踊る大捜査線」+「コード・ブルー」+「サンダーバード」(音声入力でドアが開くあたりの仕掛けはゾクゾク)なんだけど、それだけではなくて徹底した取材が行われたからか、出動要請の文言までリアル。

そして黒岩勉の脚本がとにかくすばらしいの。さすが「グランメゾン東京」や「キングダム」の人だ。わたしが大河ドラマのプロデューサーだったら、彼のスケジュールをまずチェックする。

MERというのは「モバイル・エージェンシー・ルーム」の略。チーフドクターは喜多見(鈴木亮平)で、彼と対立する官僚にして医者である音羽が賀来賢人。この二人が「踊る大捜査線」における青島と室井に該当する。他に弦巻(中条あやみ)、蔵前(菜々緒)、冬木(小手伸也)など。そうです役名はみんな東京都の地名になっています。冬木が副チーフだと息子に嘘をついているエピソードなど、まんま「王様のレストラン」にありました。

MERを設立した東京都知事が石田ゆり子で、対立する厚生労働大臣が大好きな渡辺真起子。まあ、最初の女性総理をめざすあたりでモデルが誰かはまるわかり。

そして、毎回毎回どうしてこんなに確実に泣かせてくれるのかとあきれるくらい。スペシャル版と劇場版があるんだな。追っかけます。

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「コメンテーター」奥田英朗著 文藝春秋

2024-01-11 | 本と雑誌

精神科医、伊良部のシリーズが17年ぶりに復活。トンデモな発言を繰り返す彼をコメンテーターに採用するテレビ局もいいかげんだけど、伊良部の暴言はしかし、真実をついてもいる。

患者のひとりである学生が酒田の出身で、都会になじめずにいるあたりには「数十年前のおれじゃん!」と感涙。

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