第一回 「栄一、目覚める」はこちら。
親戚が亡くなった。いろんな事情があって月曜の葬儀には夫婦とも出られないので今日の通夜へ。二週目にしてリアルタイムな特集はギブ。
ところが意外に早く終わったので(曹洞宗ではめずらしい。前の葬儀が延長されたとかであたふたしてたけど)早天は無理だったけれど本天(どっちも無理なネーミング)を見ることができた。
「この子は……女の子よね?」妻は先週主張。
「いや渋沢栄一の役なんだし」
お茶の間(死語)の気持ちをがっちりつかんで子役の小林優仁くんは退場……すんのかな。青天を衝け、というタイトルの最初の意味づけは「藍玉」だ。インディゴ・ブルーを象徴しているのだろうか。
代官の無理無体な要求によって栄一の村の祭りは行えなくなってしまう。この時点でうれしかったです。だって代官を演じたのが
「んぱっ!」
「え、なに?」
妻は奇異な人間のようにわたしを見る。
「ほら、あなたも『検察側の罪人』を見ただろう?」
「見たけど……ああ、あの人!?」
酒向芳(さこうよし)。あの邪悪な犯罪者を演じた人だ。いい味だしてます。彼を取り調べた二宮和也がアドリブで「んぱっ!」を返したのは、むしろ酒向芳の演技が引き寄せたものかもしれない。今回も邪悪でけっこうでした。
そしてペリー役でモーリー・ロバートソン登場!
「あのね。この人はね」
「あたし大好きなの」そ、そうだったのかあ。妻に先んじられた。
第三回「栄一、仕事はじめ」につづく。
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