第17回「うつろい」はこちら。
また三匹の子豚を例えにしてもうしわけない。自分が歴史音痴なものだから、こうしないと整理できないんです。
まず長兄のブー(井浦新)が死ぬ。そして彼は後継に次兄のフー(玉置怜央)を指名し、しかし彼は関白になってからわずか7日で亡くなってしまう。
さあ次の関白は誰かという話になったときに、誰よりも意欲的だったのはブーの息子、藤原伊周(これちか)で、どうもウー(柄本佑)の出番はないように見える。なにより、道長が関白になる気がないのが大きい。
そこをひっくり返すのがウーの姉、詮子(あきこ)だ。吉田羊がおみごとな芝居を見せる。ここで道長を関白にしなければ、彼女は不遇なままで終わる可能性もあったから。
しかし今回の白眉はフーの無念でしょう。さんざん悪いことをやった。それは自分でわかっている。でも権力の頂点に達した途端に疫病にかかってしまう。因果応報。それでも、ウーの優しさがうれしかったという描写。
わたしはちょうど今日「ブーリン家の姉妹」という映画を見ていて、英王朝がいかに王妃に男の子を産んでほしかったがわかった。なんだこの執念は。
いいじゃん跡取りが女の子でも。
何が言いたいかはお分かりですよね。
あのヘンリー8世のお話だったのを途中で気づく。しかしよろしいですか。昔の国王は、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンを「どっちがいいかなあ」とか考えていたんです。許せん。そして、彼のあとを継いだのが結果的にエリザベス一世だったのだ。
まあ、ありえない道長と紫式部の最後の出会いが、明らかに「第三の男」をいただいていたのはナイス。
第19回「放たれた矢」につづく。
王様、なんてバカなんだと思いながら観ました。
終盤弟や妹、姉の関係性に胸が苦しくなりました。
でも映像がラストシーンまで素晴らしかったですね。
あの国王がスケベであることだけは確実
ですよね。あんにゃろー(笑)