2020年4月号PART2「臨時的任用職員」はこちら。
話はいきなり昭和54年にさかのぼります。その4月1日に山形県教育委員会教育長はこんな文書を各教育事務所長向けに発しました。
「臨時的任用職員の給料月額の上限について(通知)」
わたしは現物を見たことがないのでなんとも言えませんし、どんな背景があってこのような通知が出たのかわかりませんが(当たり前です。まだ学生で、この業界に入ってくることなど想像もしていませんでした)、その文書によって臨時職員の給料が、現在で言うところの教育職給料表(2)1級69号給が上限とされ、産休代替職員にいたっては49号給までとされたのです。
どれだけ経験を積んでいたとしても、それ以上の額は出しませんよと。
これはいくらなんでも理不尽な話です。
臨時職員については、例の空白の一日(3月30日で任期が切れる)問題もあって
・年休が引き継がれない
・退職手当が累積されない
・6月の期末勤勉手当が減額される
……などの不利益がありましたが、この上限の設定は理不尽の最たるものでした。
その後、昭和55年3月12日、平成14年3月29日、平成15年3月27日に同名の通知が出て、さすがに49号どまりの範囲を狭めては来ても、69号の壁は厳然としていました。労働組合も改善してほしいと何度も交渉したのですが、何の動きもないまま……
それが今年の3月24日に
「臨時的任用職員の給料月額の上限に係る通知の廃止について(通知)」
なる文書が教育長名で教育事務所に届き、庄内教育事務所は3月31日(この日付で発せられたのはわざと?)に各市町村教育委員会教育長向けに同名の文書を発しています。これまでの通知すべてを廃止し、結果としてちゃんと昇給できることになったと。
文句なく朗報です。
もはや学生でも若くもないわたしはこの背景をはっきりと指摘できます。昨年度「先生になりたくない」シリーズでお伝えしたように、
学校がブラックであることがあからさま→
教員志願者の減少→
採用試験の倍率低下→
講師登録者の減少
というスパイラルを持ち出すまでもなく、いま講師をやってくれる人が物理的に少ないんですよ。講師がいないからと教頭が代わりに授業をやっている学校もたくさんあります。だから少なくとも臨時職員の勤務条件を改善しないことには、という話になったんだと思います。おせーよ。
でも改善は改善。さあ次は空白の一日問題だな。
本日の1本、じゃなくてワンクールは
「コンフィデンスマンJP」(2018 フジ)
出演:長澤まさみ、東出昌大、小日向文世
いまさら2年前の月9かよ、と言われそうだけどわたしのGWはこのドラマのDVDが中心。常に視聴者の予想を気持ちよく裏切る古沢良太の脚本がすごい。さすがリーガル・ハイの人。特に最終話のひっかけに感服。これこそ連続ドラマでなければやれないワザだもんなあ。
PART2「コロナの余波」につづく。
県教委の発出が31日でしたので、現場には4月になってからやってきました。
30日より前にだすと厄介だときっと思ったのでしょう。
(うちの県は、空白の1日もなくなりましたし。)
3月31日(ほんとは空白)までどたばた仕事をしている(していた)あまり事務の得意でない臨時の事務職員の私にはしっかり3月31日が今年度から任期に位置付けられたことは大きいです。(もちろん、退職手当や期末勤勉手当にも響くので、上限の撤廃とあわせて給与面でも大きいですが。)
(臨時教職員に空白の1日があることを知らない正規教員の方もいましたし…)
赴任旅費の支給も正規と同等になりました。
うちも空白の1日はなんとかなんのかなと
思ってるんだけど、赴任旅費ね。
そうだそうだそれがあった。
うちは離島にしか適用されません。
今年度からは4月1日から9月30日までで、いったん切れますが、引き続き10月1日から3月31日まで辞令が出るはずで、空白は発生しないみたいです。
どうにも確信がもてなくて(笑)。
特集は9月号か10月号かな。
ども、あざっす。
年休の繰り越しは、2015年度から可能となっています。
保険証を毎年返していたことや健康診断を自費で受けていたことなど、どんどん過去のことが増えるのはうれしいです。
わかんない理屈です。
でも出るだけこっちよりマシか(笑)
保険証問題はこれですっきりします。
共済組合は意地になってるのかめちゃめちゃ
早く今年は発行しましたしね。