その108「福家警部補の考察」はこちら。
腰巻きによれば、33年間に渡って続いてきた百舌シリーズの完結編だとか。そうかあ、逢坂さんはいろんなシリーズの幕引きを図っているみたい。娯楽小説家としての矜持なのかな。
このシリーズの白眉はもちろん「百舌の叫ぶ夜」。初めて読んだときの衝撃は忘れられない。というか今でも逢坂さんの最高傑作はあれだと思う。
えーと、ネタバレになるのでつらいところだけど、ドラマ「MOZU」で西島秀俊が演じた倉木がああいうことになって、えーと真木よう子が演じた美希と香川照之演じた大杉が……えーいとにかくこのシリーズはあれを読まないことには始まりません!
そして、公安というものの在り方を世間に広めたのもこのシリーズの貢献。つき合いづらい人たちだけど、悪人だらけというわけでもありません。善人だけというわけでももちろんないけれど。
その110「我らが少女A」につづく。
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