映画篇はこちら。
つづいて読書篇。ミステリと非ミステリを分けるのはわたしだけかな。今回はミステリ篇。
1 「爆発物処理班の遭遇したスピン」佐藤究
2 「中野のお父さんの快刀乱麻」北村薫
3 「機龍警察 白骨街道」月村了衛
4 「同志少女よ 敵を撃て」逢坂冬馬
5 「捜査線上の夕映え」有栖川有栖
6 「いつまでもショパン」中山七里
7 「さよならに反する現象」乙一
8 「看守の流儀」城山真一
9 「栞と嘘の季節」米澤穂信
10 「invert Ⅱ 覗き窓の死角」相沢沙呼
世界興行成績篇はこちら。
さあ映画篇。といっても、わたしは去年の6月から映画館に行っていないので、トップ3をあげるだけにします。
1「ドライブ・マイ・カー」
3「コーダ あいのうた」
次点が「シン・ウルトラマン」というところでしょうか。にしても「ドライブ・マイ・カー」を見ているときの幸福感といったらなかった。
でもその分、DVDは見まくったのでトップテン。
1「大豆田とわ子と三人の元夫」
2「ラブ・アクチュアリー」
3「俺の家の話」
4「宮本から君へ」
5「キャッシュトラック」
6「海街Diary」
8「花束みたいな恋をした」
9「王妃マルゴ」
10「監獄のお姫さま」
次点が「コウノドリ」と「ラジエーションハウス」の号泣コンビ。
さすがにテレビドラマの棚を眺めても、「これは見逃してたなあ」という作品は少なくなった。先日もゲオに行ったけど何も借りないで帰ってしまったのです。いかん、なんかこう映画欲、ドラマ欲といったものがどんどん減じているような気がするぞ。要するに年取ったってことか。ううう。
ミステリ篇につづく。
北米興行収入篇はこちら。
お次は世界興行成績篇。トップテンは以下のとおり。
1 Avatar: The Way of Water $2,294,153,625 70.6%
2 Top Gun: Maverick $1,493,491,858 51.9%
3 Jurassic World: Dominion $1,001,978,080 62.4%
4 Doctor Strange in the Multiverse of Madness $955,775,804 57%
5 Minions: The Rise of Gru $939,628,210 60.7%
6 Black Panther: Wakanda Forever $858,794,743 47.2%
7 The Batman $770,945,583 $369,345,583 52.1%
8 Thor: Love and Thunder $760,928,081 54.9%
9 Water Gate Bridge $626,571,697 100%
10 Puss in Boots: The Last Wish $462,125,150 61.1%
毎年説明しているように、最後の数字は北米以外でどれだけ稼いだかの比率。高ければ高いほど北米の比率が小さいわけ。だから9位のWater Gate Bridgeの原題は「長津湖之水門橋」で、中華圏でバカバカしいほどのヒットになっている。ツイ・ハークとチェン・カイコーが組んでるってんだからさもありなん。
話題のインド映画「RRR」は31位。ワンピースは25位。「すずめの戸締り」は北米公開前にすでに38位にランクイン。
にしてもアバターの新作は圧倒的。でも、他国の数字よりも日本の成績はだいぶ見劣りがする。これってコロナに対する考え方が、他の国よりも厳格であることが影響しているんだろうか。
はてさて、これから映画界がどうなるかは、しかしやはりあの疫病が影響するのだろう。やな渡世だなあ。
国内興行成績篇2はこちら。
2021年版はこちら。
さあつづいては北米興行成績篇。トップテンは以下のとおり。
1 Top Gun: Maverick $718,318,561 Paramount Pictures
2 Black Panther: Wakanda Forever $453,827,135 Walt Disney
3 Doctor Strange in the Multiverse of Madness $411,331,607 Walt Disney
4 Avatar: The Way of Water $674,653,377 20th Century Studios
5 Jurassic World: Dominio $376,851,080 Universal Pictures
6 Minions: The Rise of Gru $369,695,210 Universal Pictures
7 The Batman $369,345,583 Warner Bros.
8 Thor: Love and Thunder $343,256,830 Walt Disney
9 Spiderman: No Way Home $804,793,477 Sony Pictures Entertainment (SPE)
10 Sonic the Hedgehog 2 $190,872,904 Paramount Pictures
数字は総興収なのでランキングと一致はしていません。それにしても去年はやはりトップガンの年だったのである。
マーベルでもDCでもなく、CGが売りの映画でもなくアニメでもない、誤解を恐れずにいえば“普通の”映画がトップをとるのってひさしぶりじゃないか(2020年はバッドボーイズの新作だけれど、あの年はコロナのせいで特殊だったしね)。映画作りにかけるトム・クルーズの気合いの入ったがんばりにわたしたち観客は酔った。同世代の星ですトム。
動画配信サービスは、相変わらず生き残りをかけて無理をしているらしい。というか今この時点で勝ってしまえば巨大な市場を独占できるわけで、各社必死です。そんななか、山形の田舎に住む地方公務員は、リアルDVDレンタルとTSUTAYAディスカスに頼るというアナログぶり。そろそろなんとかしないと。
あ、邦画では40位にドラゴンボールの新作、43位に呪術廻戦、65位にワンピースが入っています。ジャンプ強し。
世界興行成績篇につづく。
第9回「守るべきもの」はこちら。
視聴率が急降下したことで騒がれている大河だけれど、これは仕方ないですよね。裏があのWBCなんですから。
大谷の剛速球、吉田の強打、ヌートバー(この名前は最高だな、なんでだかわからないれども)の好守など、国別対抗であることで、むしろシンプルに野球を楽しめるような気がする。ええそうですとも、わたしは大河の時間帯に野球を見ていました。
というか、いつも6時からBSで見ているのでなんの影響もなし。
さて、今回はよく考えるとすごいお話。
母親がお妾さんをつくりなさいと息子に強要するのだ。そして本妻がその女性を選ぶと。
まあ、お殿様というのは跡取りをつくるのが大事なお仕事だとはいえ、なかなかにシュールな展開。
選ばれたのは侍女のお葉。演じているのは「鎌倉殿の13人」では頼家の妻役だった北香那。つまりは連投です。確かに魅力的。無愛想で笑わない彼女を、なぜ於大の方(松嶋菜々子)と瀬名(有村架純)が支持したか。彼女は他の侍女たちから、とても慕われていたのである。
で、古沢良太脚本はここで一歩踏み込んで、お葉が同性愛者であることをはっきりと告白させる。時代劇で、しかも保守的な視聴者が多い大河ドラマでここまでのことをやるのは勇気がいったはずだ。その勇気があるあたりを三谷幸喜は朝日の連載で激賞していたのだろう。
にしても天下の松本潤に
「殿に触れられるたびに吐きそうに……」
は笑える。
第11回「信玄との密約」につづく。
日ごろひねくれたことばかり言っているから、WBCのことなんか無視していると思われているかもしれない。
単なる花相撲だろとか。
わたしは熱中しています。花相撲をやる意義は確実にある。あの、イチローの決勝打を職員室で見ていた(そんな時代)世代には絶対。野球はやっぱりすばらしいスポーツですよ。
第一戦の中継は6時からだというのでチャリを飛ばし、試合はずっと後からなのだというのでへたる。
第2戦の相手は韓国だ!今度は向こうがへたってる。
3月11日。こんな日に被災者である佐々木朗希が投げるのか。
正直に言えば、凡戦の連続と言えるのかもしれない。第1戦では牧のホームランまでちょっと寝てましたし。でも、やっぱり野球好きにはこたえられないです。
「よく考えたら、あの子たちはついこないだまで仙台とか岩手とかを歩いてたんですよね」
同僚がしみじみと。そうだったんだよなあ。先発の3人がみんな東北出身。こんな日が来るなんて。
国内興行成績篇PART1はこちら。
つづいては外国映画篇にいきましょう。
第1位「トップガン マーヴェリック」(東和)135億7千万円
第2位「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」(東宝東和)63億2千万円
第3位「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」(WB)46億円
第4位「ミニオンズ・フィーバー」(東宝東和)44億4千万円
第5位「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(SONY)42億5千万円
第6位「シング;ネクストステージ」(東宝東和)33億1千万円
第7位「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」(ディズニー)21億6千万円
第8位「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」(SONY)19億1千万円
第9位「マトリックス リザレクションズ」(WB)14億円
第10位「ソー:ラブ&サンダー」(ディズニー)13億5千万円
……おわかりでしょうか。すべてシリーズものなんですよ。MARVEL関係はもちろんのこと、ファンタビ、ミニオンズ、シング、マトリックス……。洋画興行がなかなかむずかしい地点にいるのがわかる。
でも、でも言っていいですか(言いますが)。「トップガン」だけは違いますよね。36年ぶりの続篇って、意味がわからない。しかもわたしはあの一作目がそう好きではなかった。でもここまでの娯楽作を作りあげてくれたら文句はない。トム、すごいよ。
えーとそれから、きっとお前の女の趣味は間違っていると言われることを承知で「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」のブライス・ダラス・ハワードを見逃したのは惜しかったなあ。大好きなの。ああ、どうしておれはこんなにキツい顔の女性が好きなんだ(T_T)
北米興行収入篇につづく。
このミステリーがすごい!篇はこちら。
キネマ旬報から公式に発表されたので、さあ興行成績篇を開始しますよ。2022年の邦画国内興行成績篇はこうだ。
第1位「ONE PEACE FILM RED」(東映)197億円
第2位「劇場版 呪術廻戦0」(東宝)138億円
第3位「すずめの戸締まり」(東宝)131億5千万円
第4位「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」(東宝)97億8千万円
第5位「キングダム2 遥かなる大地へ」(東宝=SONY)51億6千万円
第6位「シン・ウルトラマン」(東宝)44億4千万円
第7位「99.9 刑事弁護士-THE MOVIE」(松竹)30億1600万円
第8位「余命10年」(WB)30億円
第9位「沈黙のパレード」(東宝)30億円
第10位「コンフィデンスマンJP 英雄編」(東宝)28億9千万円
去年もアニメは強かったなあ……ではなくて、わたしは東映がその年のトップをとったのはいつ以来だろうと感慨。今年もスラムダンクの新作がヒット街道を突っ走っているわけなので、なんかしみじみとします。
それ以上に、漫画の原作者たちが、自分の作品の映画化に積極的にからんでいる状況がたのもしい。彼らはどうしたって自分の作品を“動かしたい”と思っているし、少年ジャンプの枠を超えたいと思っているはず。そしてそれはみごとに奏功しているということか。
尾田栄一郎や井上雄彦が手塚治虫や大友克洋を意識していないはずはない。あ、見てないんでなんも言えないんすけど。すみません。ああ早く映画館に行きたい。
外国映画篇につづく。