事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「あなたの番です 劇場版」(2021 東宝)

2023-12-03 | 邦画

評判を呼んだあのドラマを映画化。第一話で、マンションの住民会に出たのが原田知世ではなくて田中圭だったら、という仮定でストーリーは進む。ドラマを見た人向けに、さまざまなサービスが用意されていてそれなりに楽しい。

ただね、この映画ははっきりと原田知世と横浜流星が主演です。田中圭はただナナちゃんナナちゃんと騒いでいるだけ(笑)。地元の米、雪若丸のCMでがんばっているので失礼だけれども。

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「岸惠子自伝 卵を割らなければ、オムレツは食べられない」岸惠子著 岩波書店

2023-12-02 | 芸能ネタ

日本でいちばん美しい女優は誰だろう。宮沢りえ夏目雅子高橋惠子北川景子江波杏子高岡早紀アンジェラ・アキ……途中から自分の趣味がむき出しになってしまいましたことをお詫びいたします。

しかし、どんな人でも岸惠子だけは外せないのではないだろうか。圧倒的な美貌と、その華やかさはこの人特有のものだ。

同じ山田太一の「岸辺のアルバム」と「沿線地図」(ともにTBS)の、八千草薫と岸惠子を比べればわかってもらえるかと思う。貞淑な八千草薫が不倫に走る衝撃と違って、岸惠子には最初から不穏な雰囲気があったじゃないですか。同じTBSの「赤い激流」における(もうネタバレしてもいいですよね)“Rの女”のような、一種の異物感こそが彼女の真骨頂だった気がする。規格外、って感じ。

だから大女優としてザ・芸能人的な性格なのかなと思ったら、どうやらそそっかしくておてんばなお嬢さんだったようだ。

恋愛においても突っ走るタイプだったようで、フランスの映画監督イブ・シャンピと結婚してパリに移住するなど、当時としては衝撃だったろう。岩波書店の本なので、鶴田浩二(この人はいったいどれだけの女優と浮き名を流したものだか)との関係はどんなものだったのかとか、「約束」で共演した萩原健一が、彼女のことだけは何も語らなかったのはなぜかとか、そういう下世話な話は載っていないのでよろしく。それでもエッセイストとして一流である彼女の自伝はやはり面白いのでした。

ということで、本来は山本富士子が演ずるはずだった「細雪」と、高倉健と共演した「ザ・ヤクザ」を再見。美貌と同時に、本人は嫌っているらしいがその美声に圧倒される。

にしても、撮影が終わってしばらくたってからようやく「悪魔の手毬唄」が大傑作だと気づく当たり、やっぱりそそっかしい人じゃないですか(笑)

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今月の訃報2023年11月号その3 朝潮(67才没)

2023-12-01 | ニュース

鈴木瑞穂篇はこちら

正確には4代目朝潮太郎。でもわたしにとっては圧倒的にいしいひさいちの「ワイはアサシオや」の人。傲岸不遜ではあるけれど、底知れぬ愛敬があったあたりは実物そのまんまだったのではないか。

にしても、いしいひさいちが描いた名物キャラ、ヤスダやオカダさん、そしてアサシオの退場はさみしい。相撲取りは早死にしすぎだ。

あ、それから11月はとんでもない大物が亡くなっていますが、いくらなんでもコメントできません!(笑)

2023年12月号PART1ライアン・オニール篇につづく

 

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