お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

慈悲 その3

2009年05月20日 | 仏教
 慈悲に聖道・浄土のかはりめあり。

 まず、聖道門(しょうどうもん) と 浄土門(じょうどもん)

 聖道門とは、厳しい修行で「煩悩」(自分にとらわれることから生じる穏やかでない心)を滅し、仏(覚り)を目指すグループ

 浄土門とは、阿弥陀如来の救いによって、仏に成らせていただくグループ

 慈悲について、それぞれのグループで違いがある と 親鸞聖人は仰っています。

 聖道門の慈悲は、「自分の力で何とか皆を幸せにしてあげたい」 という わかりやすく、すばらしいことに思えますが・・・
 私が凡夫である限り、慈悲の完遂は不可能です。

 浄土門の慈悲は、まず、自分が仏と成らせていただいてから、皆が幸せになるように、はたらく。慈悲を完遂する。

 何と回りくどい じゃあ、生きている間は、困った人がいても知らん顔なのか

と思われるかも知れませんが、

 そうではありません 困った人がおられたら、お役に立とうとするのは当然の行為です。

 仏の慈悲 とは、私たちが「慈悲」と混同する「同情」や「愛情」や「親切」とは次元が異なります。

つづく・・・

 


 
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