お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

超高齢社会

2014年06月28日 | 雑感
 88歳の母が、毎日、私の顔を見る度に言うこと。
「こんなに長生きすると思わなかった・・・」
「年取って、みんなの手をとって、申し訳ない。早く死にたいのに、お迎えが来ない」

 本人は、物忘れが進んでいる自覚があるので、「頭がパーになっている」と言い、
また、難聴のことを「どんどん聞こえなくなっている」「周りの方が話しかけてくださっても、全然わからなくて・・・」(補聴器は作ったのに、結局ほとんど使用しないまま)

 大腿骨骨折で入院中、一時、認知がひどく低下、混乱していた時は、夢(母にとっては現実)の中で
病院スタッフさんと一緒に直方に行き、(車椅子でなく、自分の足で歩いて)あちこち直方の町を案内して回ったり、
故人(母の認知の中では生きている)と一緒に楽しい時間を過ごしたりしていた様子だった。

 今は、認知が回復している(混乱はない)ので、自分の現実の状況に向き合わねばならない・・・

 認知が低下していた時のほうが、本人は楽だった、しあわせだったに違いない。(周囲は大変だけれど・・・)

 私自身、今はまだ、健康に恵まれ、不自由ないが、
どんどん老化の自覚。
 検査のたびに下降している視野。
 電子体温計のピピピッの音が聞こえなくなった耳。
、会話も音は聞こえるが、内容が聞き取れず、聞き返すことが増えてきた。

 今、すでに、こういう状況の私が、長寿家系のそのまま、事故にも遭わず、超高齢と言われるまで生きていたら
母の苦しみを初めて実感できるのでありましょう。

 万事、想定外・思いのままにならない「いのち」の現実です。

 
 

 


 

 
コメント (2)
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