お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

元旦の母

2015年01月03日 | 雑感
 法専寺は、梵鐘がないので、除夜の鐘 は、ありません。したがって、大晦日は、夕食前に家族一同で、1年の感謝をこめて本堂で、勤行して、終わりです。
 あとは、元旦の準備をして、テレビの除夜の鐘を聞きつつ、就寝。

 翌朝は5時に起床して、家族の朝食(雑煮など)や、元旦会の準備して、
まず、自分が着物を着ます。
 それから、娘2人に私が若い時の着物を着せて、家族一同、本堂で、新年の朝の勤行。

 勤行後、家族でお屠蘇いただいて朝食。

 そこまでは、例年通り。

 昨年は、大腿骨骨折で入院・リハビリ中だった母を、病院へ、今年は、老人施設へ母を迎えに。

 11時からの元旦会に母もお参り。ご門徒さんにも声をかけていただき、母は、ニコニコ。

 ご門徒さんをお見送りした後、義叔母と義姉、母も加えて、家族一同で、にぎやかに、おせちをいただきました。

 最近の母は、車椅子の生活以外、体調は、それほど問題ないのですが、ますます物忘れがひどくなっています。
 ほんの少し前のことも忘れます。

 2年前、佐賀に来てから母が施設に移るまで(在宅~入院中)お世話になっていた病院の主治医(母の同じ話や愚痴をニコニコ聞いて、上手に励ましてくださっていたY先生)が、年末、ご往生。訃報を聞いて、本当にびっくりしました。69才でいらっしゃいました。

 母の愚痴にY医師は、「まあ、人それぞれ、いつ死ぬかわかりませんよ。○○さん(母)より、ボクの方が、先に逝っちゃうかもしれないし・・・」と、仰っていたのですが、本当に、先に往ってしまわれるとは・・・

 母はY先生の大ファンでした。訃報を伝えましたが、母は、あれほど大好きでお世話になったY先生のことを憶えていませんでした。


 長生きは、しんどい ことでしょう。自分がなってみないと、わからない辛さ、悲しみがありましょう。
 でも、私にとっては、母が穏やかに、笑顔で生きてくれていることを有り難く思います。
 
 

 

 
コメント
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