お寺のオバサンのひとりごと

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原発

2015年07月24日 | 雑感
 昨夜、神崎J寺さんにて、弁護士の河合弘之氏が制作された映画

「日本と原発 ー私たちは原発で幸せですか? 」

を観賞しました。

戦後、核の平和利用がうたわれ、資源の少ない日本では夢のエネルギーで、絶対安全 という、宣伝により、原発が各地にどんどん建設されていった経緯。

 原発のしくみ、原発をめぐる政財官の癒着 など、とても興味深く拝見、勉強になりました。

 3.11のフクシマの大事故、誰も寄りつけないため、今もどうなっているかすらわからないメルトダウンした原発の状態、おそらく、地下水として、どんどん太平洋に流れでているであろう放射性物質。
 汚染水を入れたタンクが腐食したら、どうなるのか、考えただけで恐ろしい状態。

 とても、「Under control」とは、思えません。

 何より、涙がでたのは、原発事故により、故郷を、家を、土地を、生活を、家族を・・・全て失った避難区域の方々の悲痛。
 そして、原発事故さえなければ、救助できたはずのたくさんの命が、避難指示により、見殺しされてしまった厳しい現実。

 車ごと流されて、身動きとれず生存していた方々は、クラクションを響かせておられた・・・また、ガレキの中で、うめき声をあげておられた・・・
でも、救助に行けたのは、1ヶ月後のことだった。

 現在、日本に54基の原発。
 自然災害が多い、小さな島国に物凄い数です。
 今、フクシマの不都合な現実は、忘れたように、何が何でも再稼働に進んでいます。

 原発を再稼働させないと、今の生活に困る と、思う方、実際、困られる方がおられるのも事実でしょう。

 でも、再稼働すれば、核のゴミが増え続けます。汚物を処理する目処も立たず、行け行けドンドンでは、危険な核のゴミ保存に10万年かかると、聞くと、子孫に申し訳ありません。

 そう遠くない未来に、必ずまた、大地震が起こります。日本は自滅するのではないか心配です。

 映画の中で、廃墟と化した避難地域で、河合弁護士が言われていました。
「国破れて山河あり ではなく、国破れて山河なし」

 事実、避難区域は、もう住めません。敵国に侵略されたわけでもなく、日本人は、自ら、日本国土を消滅させてしまいました。
 

 
コメント (2)
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