■「イリーガルエイリアン」ロバート・J・ソウヤー
アルファケンタウリから突然やってきた平和的な宇宙人。しかしホスト役の地球人科学者が殺害され、どうやら宇宙人の一人が犯人らしい。容疑者が地球の陪審員裁判にかけられるが、本当に犯人なのか。またそうだとしても殺人の動機はなんなのか。
今回久しぶりに読み直してみたが、SF推理ものの大傑作であるな、これは。多少、宇宙人の価値観が地球人に近すぎるところはあるものの。
■「狂い咲く薔薇を君に」竹本健治
学校内で起きる(結構)陰惨な事件をラブコメっぽく明るく解いてしまう妙な話。
■「ギャラクティカーの同盟 ペリーローダン363」クナイフェル、フォルツ
アトラン側では反「公会議」連合が結成されそうに。ローダン側ではまたもや新種族とであい、公会議結成の秘密がわかる可能性がでてきた。
■「中央線で行く東京横断ホッピーマラソン」大竹聡
タイトル通りの内容で、まったくバカですねえという本。札幌ではホッピーを出す店を探すのが、かなり厳しいだろう。ところで、この人意外と下調べををせずに店に突入するのだが、それが正しい姿だと思う。あまりインターネットで調べすぎて、訳がわからなくなるのはよくない。
■「シャドウ」道尾秀介
少年の母の病死、友人の母の自殺と続いた事件から見えてくるものは…。本格的なストーリーの強さと、ややテクニックに流れた弱さが両方感じられる。
以下、図書館の2冊。
■「掘れ掘れ読本」秋田麻早子
考古学界の内輪話。結構憧れている人もいるのでは。
■「錯視完全図解」北岡明佳
錯視の事例集としては非常によくできた本だと思う。錯視が起きる理由については、わからないものも多いようだ。