散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20090824最近読んだ本

2009年08月24日 20時46分24秒 | 読書
■「あなたの人生の物語」テッド・チャン
極度に頭脳の働きを強化した二人の対決はどうなるのか。美醜が分からなくなる処置が実現すると、人間社会には何が起きるのか。非常に素晴らしいSF短編集である(再読)。

以下、図書館の5冊。
■「意外と知らない「社名」の話」瀬戸環
ウエシマコーヒーの謎、三菱鉛筆は三菱グループ? 日清食品と日清製粉の関係は…。なかなか面白い。

■「お墓の心配無用手元供養のすすめ」山崎譲二
いわゆる葬式の胡散臭さもあり、こういう方向を望む人は多いのだと思う。私はもちろん墓などなくても全く問題ないが、親が説得に応じるかどうかは別問題だろう。

■「戦前の日本」武田知弘
意外と文明的な日本に関心したり、やはり現代に生まれて良かったと思ったりと、色々思わせられる。薬物や格差の実情をみると、今も昔もそれほど違いはないか。

■「戦争への想像力」小森陽一
いずれの論も100対0で完勝(完敗)ということにはならないと思う。戦争が愚かな解決手段(解決できると思われている)であるのは、間違いない。

■「攘夷と護憲「歴史比較の日本原論」」井沢元彦
時代の流れと世界列強の力を認識できなかった攘夷論と、現実の他国を見ていない(無条件)護憲論は空論にすぎないという、筆者得意の歴史論。少なくとも、第9条と自衛隊の存在が相いれないことだけは、全員一致で賛成だろう。どちらを変えるかは、意見の分かれるところだが。