琴似の老舗

琴似で創業から５０年を超える居酒屋「Ｙ」に初めて行ってみた。古い居酒屋好きでありながら、足元探索ができていなくて恥ずかしい限りである。入口を入ると店が右手と左手に分かれており、ちょっと困惑したが、右側に入ってカウンターに座る。日時のせいか、自粛ムードのせいか、それ程客は多くない。

１杯目に梅サワーを注文。通しは大根の煮物。太めの切りぼしというか、手作り感のある煮物である。



食べ物はタコ刺しと煮込みを頼んでみよう。まずはタコ刺し。かなり太いタコ足を、厚めに切った大らかな一品。タコの身の爽やかな味わいがたっぷり楽しめる。



煮込みは３５０円で予想を上回るボリューム。モツ、こんにゃく、豆腐、ネギのバランス良く、非常に良い煮込みだ。途中から唐辛子をかけると、これまた酒のつまみにピッタリ。もちろん、ここで燗酒にチェンジだ。



次は焼き物に行こう。こちらは１本１００円からで、１本ずつ注文できるのが嬉しい所だ。鳥精とレバを塩で、つくねをタレで頼んでみることにした。まず、鶏とレバから。



写真で見ると分かりにくいのだが、かなりのボリューム。鶏はしっかりとした味わいがするし、レバはちょうど良い火の通し加減だ。あまり生っぽくもなく、かといってモソモソさせずに少しネットリした仕上がりである。

最後につくね。タレ味で締めるのが良いだろう。これまたでかい！　タレは甘すぎず、肉肉しい歯ごたえがある。



これだけしか頼んでいないのに、かなりの満腹感。値段も安い。さすがの名店という感じであった。琴似には普段行く居酒屋があるので、なかなかここを定番にするのは難しいのだが、またぜひ来よう。