散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20110907最近読んだ本

2011年09月07日 23時59分59秒 | 読書
■「君の望む死に方」石持浅海
死期の近づいた社長が、いわば仇である社員に進んで殺されようと舞台を整える。しかし、どうやらその舞台を壊そうとする人物がいるようだ…。非常に面白い設定で読んだが、サラリーマンとしては、素直に没入できないものを感じる。

■「展翅少女人形館」瑞智士記
人間から子供が生まれず、人形しか生まれなくなってしまった未来。当然のことながら、人類は絶滅にひんしていた。どうもこういう人形もの&受胎ものは生理的に受け付けないと思っていたのだが、これは登場人物が良く描けている傑作だと思う。

以下、図書館の5冊。
■「裁判官に気をつけろ!」日垣隆
あまりに時代錯誤で非論理的な判決を紹介。

■「やっぱり、北大の先生に聞いてみよう」中島岳志
地方分権される前に、地方が死につつあると思う。

■「恐竜の世界へ。」penBOOKS
自分が興味を持っていた分野であるためもあるだろうが、天文と並んで恐竜に関する調査と研究が進歩しているのが感じられる。子供のころにしか恐竜本を読んだことのない人に、ぜひお勧め。

■「「勝ち逃げ」の経済学」「勝ち逃げ」経済研究会

■「断捨離思考のすすめ」田崎正巳
最初は薄いなあと思ったが、どうやら初めて読む人のためのイントロダクションか。途中からぐっと面白くなった。

※久々に念のため書いておくが、私が読んだ本として挙げたものは、特にお勧め本という訳ではない。結果として非常に下らなく、読むのではなかったというものも、相当量で含まれている。突然、こんなことを書いたのは、今回書いた本の中に「こんな本を真に受けているのか」と少しでも想像されようものなら、とても恥ずかしいものが含まれているからだ。

山☆海☆珍☆味

2011年09月07日 20時44分58秒 | 飲み歩き・琴似界隈
感動のあまり、若干品の無いタイトルになってしまったことを、お許しいただきたい。

今日も結構厳しい目に会いつつ、新さっぽろから琴似に移動。琴似の居酒屋「D」へ。幸いなことに、一番目の客であった。定位置付近に腰をおろし、まずは酒から。飛露喜の山田錦純米吟醸を飲む。これは香りよし。通しはタマゴサラダハム入り。



最初にしめ鯖を注文。これは真サバではなく、宮城産のゴマサバらしい。夏はゴマサバの方が味が良い場合もあるそうなのだ。



食べてみると、実になめらかな鯖の身。パサパサした感じが全くない。締め方も物足りない訳ではなく、しかし締めすぎでもなく、鯖本来の味が出ているんだろうなあという、矛盾した感想を持つほどの味わいだ。

続いて、メニューにも「噂のケンミンショーに登場」とあった、そうめんカボチャをちょっと食べてみたくなり、注文。大根の千切りのような歯触りに、つけ出汁が実に美味い。山葵と海苔の風味もピッタリである。この料理はあっさり味なのだが、長時間蒸して、バターでいためるとカボチャ本来の味というか、チーズに近いような風味が出てくるらしい。





ここで、美丈夫スリーセブンという見たことのない日本酒を注文し、つまみは穴子そぼろ。恐らく回転寿司などに卸すために整形した穴子の切れはしではないかということだ。それを細かくして軽くあぶったものである。



いやあ、これは穴子の味が良く引き出されている。かすかに山椒とゆずの風味がするかな。あっという間に食べてしまう。

最後に洋酒を所望すると、今回は選択の余地なくマスター推薦で、ウシュクベ・ストーン・フラゴンのオールドボトルが出てきた。モルト要素はそれ程でもないが、驚くほどの滑らかな味。これはブレンデッド好きの人が驚愕するウィスキーだと思う。



そして、最後のつまみに平目フライ。皆さんはこれをどうやって食べるであろうか。私は最初の6分の1を塩で食べた。続いて、醤油、ソース、ソース+レモン、タルタルソース、最後にタルタルソース+わずかに醤油の計6種類の味付けをしてみた。いずれにせよ、平目の曇りのない味は、魚フライの最高峰といっても過言ではないだろう。



山海珍味というには、山のものが少々足りなかったが、週の半ばで文句のつけようのない味。週末への元気が少し湧いてきた。

※追記
シーバスリーガル12年の何の変哲もないボトルから少々ごちそうになったところ、これがまた絶妙な出来栄え。シーバスでフルーティーな香りがするって、想像できるだろうか。マスター曰く、オールドボトルの中でもひときわ当たりが良かったそうだ。