本日は芸森→三越→スカイホール→さいとう→丸井→大通→富士フイルムと7か所どまり。
■札幌芸術の森美術館「高橋コレクション マインドフルネス!」。
まずはエントランスの草間彌生「ハーイ!コンニチワ やよいちゃん」「ハーイ!コンニチワ ポチ」を撮影。基本的に展示室は撮影不可なのであるが、こういう記念撮影コーナーがあるとかなり嬉しい。
畠山直哉「Slow Glassシリーズ」:これはボブ・ショウの「スローガラス」をイメージしている作品なのかな?
安藤正子「Light」:子供に金色の毛糸でできた毛布が掛かっている画。金色が光背のようにも見える(手前にあるのだが)。
辰野登恵子「Feb-12-2000」:巨大なピンク色の物体が画面いっぱいに描かれ、圧迫感すらある。
李禹煥「Correspondance」:ベージュ地に灰色の小さな四角。手抜きかと思えるようなシンプルさ。
草間彌生「かぼちゃ」:他の網目状の作品がわりとアバウトな手描きに見えるのだが、これは実に精密に円が並んでいる。
橋爪彩「Girls Start the Riot」:絵具感を極力排除しつつも、バックが黒で古典的な静物画のしきたりを意識した作品。女の子の足が桃を踏んでいるところが、ものすごく気になる。
藤田桃子「タオ」:タオというか「タコ」という感じ。形ははっきりしないが、タコやワニの目に似た部分、また白く人の顔が浮かんできそうな部分がある。
福井篤「大熊猫座」:女性の顔の下にある星座が「大熊猫座」(架空)か? 安易にはくちょう座とかでないのがいい。
落合多武「猫 彫刻」:キーボードの上に猫の彫刻が乗せられており、ずーっと「ファーン」という音が出続けている。葬送のファンファーレという感じ。
川島秀明「bye」:デザイン化された女性の目から涙が9滴。上手い。
塩保朋子「thriving」:真っ白な紙を数枚重ね、そこに小さな穴をあけて水の泡のように見せる作品。わずかな立体感が驚くべき効果を見せる、今展覧会の傑作。
鴻池朋子「ラ・プリマヴェーラ」:人間の脚をもつ昆虫が飛ぶ中、中央の女性の上半身が多くのナイフに分裂して飛び上がるという、ドラマティック作品。
会田誠「紐育空爆之図(戦争がRETURNS)」:こんな有名な作品が来るとはねえ。ゼロ戦がホログラム紙でできており、まず美しいと思ってしまうのも無理ないのでは。
非常に面白い作品が多かったが、作品の解説は全くなし。素直に見れば問題ないのだが、慣れていない人にはどうやって見るのかと悩む人もいるかも。
なお、工芸館の「SHIKOKU CRAFT」もついでに見ていくべし。
街中に戻ってくると、空がどんよりしている。
■大丸藤井セントラル「苛原治作品展」。3階のイベントスペースに数点の作品展示あり。いろいろな可能性がありそう。
■さいとうギャラリー「べるぱぴえ展」。
佐藤拓実「電車にて」:電車の窓に多数の目が浮かぶ、不気味作品。
坂みち代「ひとり…(1)~(3)」:子供が一人で公園のブランコに乗る、寂しくも余韻のある作品。
■丸井今井「アート仏像展」。かなりいろいろな種類の仏像が作成されているのだが、興福寺の五部浄(胸から上しかないやつ)、山田寺仏頭など、マニアックなのが多くなってきた。みうらじゅん監修の投入堂蔵王権現というのもあった。
■大通美術館「北海道陶芸会45周年記念」。迫力の作品多し。