散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

初夏の東京(6) 驚愕価格

2014年06月01日 23時44分11秒 | 飲み歩き・東京
まだ明るい中を歩き、二軒目は立ち飲みの「B」へ。最初の一回りでは大混雑すぎて、スルーしてしまったのだが、何とか今回は入れそうだ。

少々注文しにくい雰囲気ながら、まずは梅サワーを注文。実に魅力ある今日のメニューの中から、いわし刺しとマカロニサラダを注文。さて、このつまみ、値段の想像がつくだろうか。いわし刺しが150円、マカロニサラダが130円なのである。しかも「じゃあ、刺身なんて3切れくらいだろ」と思うかもしれないが、7切れくらい盛られているのだ。マカロニサラダも串カツを食べた後の私には、ちょっと重いくらいの量だ。



それでいて、いわし刺しはなかなか新鮮なのである。つまみのボリューム感で酎ハイを追加してしまった。満腹になりつつあるところで、何とか完食。この店、メニューのある一品に「いこい直伝」とあったので、赤羽の立ち飲み「いこい」と関係があるのかもしれない。それにしても、もう何も食べられない。「勘定を」というと良く聞き取れなかったので、千円札を2枚出してみたが、実際は820円だったのだ。これは恐ろしい店だ。客が集まるのもよく分かる。



というところで、明日の朝食の買い物をして、ホテルに戻ろう。



今回泊まるホテルなのだが、部屋は実にさっぱりしているのに、温泉施設がついているのだ。風呂の後の飲み物も買ってきたし、よし、早速行ってみるか。と意気込んで温泉に行ってみたのだが、なんと入場した後に、バスタオルを持ってくるのを忘れていたことに気がついた…。戻るのも面倒だしなあ…。ということで気もそぞろでそそくさと風呂に入り、ハンドタオルで体を拭って部屋に戻る。明日こそ、たっぷり風呂を楽しもう。



缶のハイボールを飲んで就寝。

初夏の東京(5) 東京の片隅で関西の味をあじわう

2014年06月01日 18時39分04秒 | 飲み歩き・東京
大井町に移動する。初めての大井町だが、なかなか都会だなあ。



まずはホテルにチェックイン。



値段は安かったのだが、随分大きなホテルで、私の部屋は26階。高いところはちょっと避けたいのだがなあ…。さて、早速晩飯だ。大井町にはイメージが全然わいていなかったのだが、駅裏になんとも良い飲み屋街がある。日曜日のためすべて開いているわけではないが、この辺から探していこう。

 

夕方になっても暑いので、早々に妥協して串カツの「KT」という店に入る。カウンターに座り、まずはビール。通しにキャベツが出てくる。やはりここは串カツを行こうということで、第一シリーズはレンコン、紅ショウガ、豚、牛を注文。

 



初めての来店ということで、「2度付け禁止」とかいろいろ教えてくれるのだが、そんなこたぁ分かってるわいと思いつつ、早速串カツを食べる。大阪であまり串カツを食べたことがないのだが、まあ、十分に旨いね。初めて食べた紅ショウガもさっぱりしていて食べやすい味なのだ。

飲み物をハイボールにして、第二シリーズはなすび、うずら卵、つくねを注文。うずら卵は中身がトロッとして、非常においしかった。なすびは少々大きすぎてビックリ。でもトロトロのナスは実にいい。





もう一軒くらいは行きたいからなあということで、まずはここまでにしておこう。


初夏の東京(4) まさに超絶技巧! 明治工芸の粋

2014年06月01日 16時32分07秒 | ART
ここで上野から移動する。遠くに見えるデパートの温度計が37度になっていたが、あれは幻に違いあるまい。次は三越前で降りて、三井記念美術館「超絶技巧! 明治工芸の粋」だ。最初に結論を言っておくと、これがおそらく私の今年度No1展覧会だろう。実に素晴らしい展覧会だった。

並河靖之「花文飾り壺」:まったく有線に見えない有線七宝。
山崎南海「自在海老」:これ見たら、間違いなく胴をもごうとしてしまうだろう。
濤川惣助「藤図花瓶」:小さな花、茎、細い枝。これが無線七宝だとはどうしても思えない。

精巧山「雀蝶尽し茶碗」:中にカラフルな点のようなものがあるのだが、これが全部蝶なのだ。5千匹くらいいないか?
安藤緑山「竹の子、梅」:これ見たら竹の子を茹でようとして、間違いなくお湯を沸かして糠入れちゃうよ。

ここまで第一・二室なのだが、あまりのすごさに、「えっ」「こ、これは」と観覧者の小さな声が聞こえ、普通の展覧会にはない静かな熱気が感じられる。

並河靖之「蝶に花の丸唐草文花瓶」:縦に八分割して色付けをしているのだが、それでいてこれ見よがしの感じがまったくしない。
並河靖之「花鳥図飾り壺」:黒地がいい。夜の桜の風情である。
並河靖之「蝶に竹図四方花瓶」:竹の葉の葉脈ごとに微妙に色を変えてあるのだ。

並河靖之「桜蝶図平皿」:ベースの緑の色が良い。蝶の羽同士を重ね合わせるテクニック。
濤川惣助「富嶽図シガレットケース」:こちらは無線七宝なのだが、ある意味、朦朧体と呼んでもいいかもしれない。
濤川惣助「月下牡丹に鳥兜図香合」:この人、ぼかしもできるし、くっきり描くこともできるのだ。

粂野締太郎「蝶尽し香合」:1000匹以上の蝶を有線七宝で描いているという恐るべき作品。パッと見には小さすぎて、3D画像の印刷模様を見ているかのようだ。
安藤七宝店「花鳥図対大花瓶」:約1メートルの高さの花瓶。こうなるともう「世界」だ。
作者不詳「波涛に龍鳳凰図香炉」:全面とにかく模様尽くし。少し力を抜けと言いたくなる。

駒井「楼閣型箪笥」:もはやこれを見て箪笥と思う人はいない。
村上盛之「冬瓜大香炉」:こおろぎ、キリギリスなどの金の虫は本当に金で作られているらしい。
伝海野勝「蘭陵王」:仮面をかぶって舞を舞う男。服から何からすべて金属なのか。

石川光明「蓮根に蛙」:蓮根の枯れ感がものすごい。
旭玉山「蟹芦葉図箪笥」:もう、本物の蟹をつぶして張ったようにしか見えない。
無銘「円文螺鈿印籠」:幾何学模様の円を組み合わせ、エッシャー的である。



素晴らしさに見ている途中は疲れを感じなかったが、終わってぐったりだ。

初夏の東京(3) バルテュス展

2014年06月01日 14時29分18秒 | ART
藝大美術館であまり時間がかからなかったので、ここで東京都美術館「バルテュス展」を入れよう。幸いなことに、こちらもあまり混雑していなかった。

「オデオン広場」:割と普通の都市風景。
「空中ごまで遊ぶ少女」:ここで少女登場。スコーンと明るく伸びやかな表現。
「鏡の国のアリス」:片乳を出し、股を開いたアリス。うーん。

「キャシーの化粧」:自画像と婚約者のいる片思いの相手を挿絵にしてしまったという、実にわがままな作品。
「猫たちの王」:非常にスタイリッシュな自画像。王という割には、猫は1匹しか描かれていない。
「夢見るテレーズ」:今回の代表的作品。少女でもあり、苦悩にゆがんだ顔は女の顔でもある。



「ピエール・マティスの肖像」:アンリ・マティスの息子の肖像画。茶のジャケットに赤の靴下と非常にカッコいいのである。
「美しい日々」:手鏡を見る少女は「純潔」を表しているのだそうだが、とてもそうは見えない作品。
「ジャクリーヌ・マティスの肖像」:マティス関連は力を入れているのだろうか。すっきりした横顔は実に正しく凛々しい。

「部屋」:裸体画なのだがいやらしくない。少々ポテッとしたボディはリカちゃん人形のようでもある。
「決して来ない時」:椅子にもたれてのけぞる少女。背景の幾何学的な線が何となく挿絵を思わせる。
「猫と裸婦」:これも同じモチーフ。この女性は妖精的でもあり、不思議な童話性のある感じ。

「伊勢海老」:やけにリアルな海老。
「地中海の猫」:これは完全にファンタジー挿絵だ。海辺のレストランに魚を前にした猫の紳士。空にかかる虹が途中から魚(鰊、ホウボウなど)に変形し、猫の皿に滑り込んでくる。
「窓、クール・ド・ロアン」:窓から見る都市の風景。

「横顔のコレット」:セーターの質感と青緑の色、壁・椅子・テーブルの茶系の同系色との対比を描きたかったのか。少女の顔は薄ぼんやりしている。
「白い部屋着の少女」:胸まではだけ、整った姿勢と顔の少女。背景も少女もオリーブ色が主体という、少し暗い色あい。
「目覚め(I)」:ベッドから降りる軟体静物のような少女。顔は上を向いてひしゃげており、非常に怖い。私はこの3点でバルテュスの描きたかったものが分かったような気になった。一つは女性そのものとは関係なく、その形と色を画にしたかったということ。もう一つは女性の凛々しい正しい姿。最後の一つはねっとりと餅のように絡み付いてくる、重荷たる女性であるのではないだろうか。

「冬の風景」:イメージとは違う、ずいぶんと落ち着いた色彩の田舎町。
「トランプ遊びをする人々」:古典のような現代画のような。戯画化された人物画でもある。
「朱色の机と日本の女」:日本人だった奥様をモチーフにしたものらしい。あまりにも白い肌は朱色との対比だろう。それにしても、蛇女みたいに見える。

「モンテカルヴェッロの風景(II)」:見下ろして、そこから見上げる風景画。ダイナミック。
「日本の少女の肖像」:節子婦人、20歳の姿らしい。
「日本の少女の肖像」:こちらは奥様ではないようだが、ちゃんと日本人に見える。外国の人の描いた日本人って、何だか変に見えるからね。

あまり知らない画家でもその生涯の作品を見ると割りと納得したりするのだが、バルテュスは分かりにくい。とにかく女性を思うがままに描きたかったのだろうという気はする。

初夏の東京(2) 法隆寺展

2014年06月01日 13時24分21秒 | ART
今日は展覧会の日にしているのだが、まずは東京藝術大学の「法隆寺-祈りとかたち」展である。幸い、それほど混雑していない模様。早速見ていこう。

「菩薩立像」:これを初めて見たら宇宙人と思うに違いない。ライディーンにも似ているな。
「毘沙門天立像」:1078年の作で東日本大震災復興祈念、新潟県中越地震復興10年の特別展示。衣と足元に朱色と緑が残っている。
「吉祥天立像」:女性だけあって胸飾り、頭飾りが充実。下半身の色彩は残っており、勾玉型というかハート型のような形に明るい色がいい。ゆったりした雰囲気がある。

「薬師如来坐像」:これは何となくあどけない子供の顔だ。
「百万塔・陀羅尼」:この陀羅尼というのは、世界最初の印刷物の一つらしい。
「多聞天立像」:天と地を指すけれん味のあるポーズ。邪鬼もピタッとつぶされて、アシストしているかのようだ。

「広目天立像」:広目天は片足立ちのやんちゃなお姿。こちらの邪鬼は、耳に手を当てて電話をしているかのよう。「ひどい目にあってるんですよ~」と訴えているに違いない。
「持国天立像」:こちらの邪鬼なんか、ひざが180度回転してしまっているよ。
森鳳聲「聖徳太子像」:大人物のイメージ通り。

高村光雲「定胤和上像」:なんとも上手い。こういう人、本当にいるよ。
和田英作「金堂落慶之図」:なるほど、カラフルにして、ドラマティック。
杉山寧「救」:救世観音像を描いた作品。異国顔のパンチ力がある。



まあ、ちょっと期待しすぎたか。藝大美術館への通り道は、いろいろな彫刻が配置されている。次のは初めて見たような気がする。



ついでに、谷文晁碑。初めて気がついた。


初夏の東京(1) いや、真夏だった

2014年06月01日 12時07分53秒 | 食べ歩き
さて、6月の出張は月曜日の仕事なので、日曜日をくっつけて有効活用することにした。

7時過ぎに自宅を出発。日陰こそ少し涼しいものの、雲ひとつない快晴で日中の暑さが思いやられる。

 

札幌ではあまり暑さを感じないで、新千歳空港に移動。9時半に千歳発、11時に羽田に到着する。混雑はさほどでもなく、円滑なフライトだった。

羽田から今日はモノレールに乗り、浜松町に到着。



今日はここで昼食をとろうと、いつものごとくに世界貿易センタービルの地下へ。迷ったものの、何となくカレーということで「KC」に入り、真アジフライカレー。パリッとしたフライと辛目のカレー、ちょうどいい昼食だったが、これから移動となると汗をかきそうだ。





浜松町から上野に移動。