散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

初夏の東京(11) 肉祭り、とくに馬肉

2014年06月02日 23時32分21秒 | 飲み歩き・東京
昨日の立ち飲み屋も良かったのだが、会社終わりの人々で大混雑である。あきらめてその近くにあるバル「NZ」へ。カウンターの一角に座ることができた。

ここは肉で攻めようと、飲み物は赤ワイン。一番最初に目についたメニュー、馬わさを注文してみることにした。早速届いたのはタルタルという感じだが…。



おお、鳥わさとかゆで豚をわさびであっさり食べるというのは昔からあるのに、なぜ馬わさにこれまで出会わなかったのだろう。程よいコクの馬肉にわさびが合わないはずがない。これはいいメニューだ。

続いて、この店の主力メニューである肉寿司へ。牛・豚・鶏・馬といろいろある中から、馬の部位をセレクトし、赤身と中落ちを食べることにした。ま、これは普通かな。



赤ワインを追加し、次は茹でタン(牛)。これはスープに使った状態で出てきて、非常に柔らかい仕上がり。



結構人懐っこい店員さんに札幌から出張で来ていることを白状させられ、さらに赤ワインを追加。締めは(肉)あら汁と行こう。



おや、透明なスープをイメージしていたら味噌汁であった。しかもスープ入り茹でタンと少しかぶってしまったが、しっかりした味わいで旨かった。



この後、ホテルに戻り、今日は無事に大浴場を堪能。ジェット泡風呂はものすごく強力に足裏を刺激するし、塩揉み薬草サウナのようなマニアックな風呂もあるのだ。風呂を出て、缶チューハイを飲んで就寝。

初夏の東京(10) 2夜連続大井町で

2014年06月02日 20時28分54秒 | 飲み歩き・東京
さて、会合が終わり、日比谷を経由して大井町に戻ってきた。今日の一杯と行こう。まず一軒目は肉の「M」だ。ここは肉屋さんのやっている非常に有名な立ち飲み屋で、昨日は休みだったが今日は開いているようだ。

カウンターに行き、まずは角ハイボールとチャーシュー。少し甘めの味付けのチャーシューを濃い目のハイボールで流し込む。ふー、まずは落ち着いた。



ここは昔、肉刺しというのが有名だったのだが、さすがに昨今では出せない模様。代わりにこちらも名物である揚げものシリーズから、カレーコロッケを注文。飲み物は焼酎のウーロン割りにしよう。



おっと、いきなりコロッケが4分割されており、さらにソースまでかかって来てしまったぞ。大丈夫かなあと思ったのだが、カレーの風味が強いのに、ダメ押しのソースが意外と合うのだ。よし、もう一軒どこかに行こう。


初夏の東京(9) こども展

2014年06月02日 15時21分59秒 | ART
もう一つ展覧会を見るくらいの時間があるのだが、後は森アーツセンターギャラリーの「子ども展」しかない。正直なところテーマに興味が持てないのだが…

 
→レゴブロックの人形が飾ってあった。いかなる形でも撮影可能なものがあると思い出になるような気がする。

ところがこちらも最初に言っておくが、予想を上回る良い展覧会だった。オルセー美術館の作品を中心に、1800年代から近代までのフランス絵画が、テーマは限定されているとはいえ一望できる展覧会であったのだ。

しかしこの美術館、コインロッカーがないので困惑していたところ(3階にあるらしい)、預かってくれたのは大変親切なのだが、紙の出品目録は作っていないらしいのだ。念のため聞いてみたら「当美術館のホームページにありますので」と言っていたが、見られない人(印刷できない人)も沢山いるだろうになあ…

ウジェーヌ・カリエール「病気の子ども」:カリエールを2点見られたのは収穫。かなりの大作なのだが、何となく憂鬱になる画題だ。
アンリ・ジュール・ジャン・ジョフロワ「教室にて、子どもたちの学習」:写実的な子ども群像。なかなかのリアリズムで、子どもってバラバラなのがよく分かる。
アンリ・デティエンヌ「娘、あるいはS嬢の肖像」:印象的な赤い服、明るい少女の表情。でもこれを好きだと言うと、変に思われそうだなあ。

ルノワール「ジュリー・マネの肖像、あるいは猫を抱く子ども」:ルノワール晩年のねっとりした感じの少ない、私も割りと好きな作品。子どもの穏やかな顔もいいが、猫ちゃんの幸せ顔が最高だ。
モーリス・ドニ「ボクシング」:兄妹のかわいいボクシング。
モーリス・ドニ「リザール号に乗ったドミニック」:青い海、紫と紺のマリンルックを身にまとった少年。垂直方向へのすっきりした線が良い。

アンドレ・ドラン「画家の姪」:確かにドラン描くところの女性体型なのだが、すらりとワンピースを着こなし、なかなかのもの。
レンピッカ「初めて聖体を拝領する娘」:印象的な白い服とケープ。影や背景の黒がそれと対比的ですばらしい。
ダブード・エンタディアン「ヤシャール=アザールの肖像」:横を向いた黒髪の少年。足元の中近東風カーペットが効果的だ。

北海道立近代美術館からパスキンの少女画が2点出品されていた。

ビルの出口にあるA/Dギャラリーを見て、日比谷へ移動。ここでは日比谷図書文化館で少し時間をつぶし、今回の主目的である会合に出席(詳細省略)。


初夏の東京(8) ベトナムの味

2014年06月02日 12時07分39秒 | 食べ歩き
さて、朝食が軽めだったので、ここで昼飯を食べよう。普段ならとても来ないような、汐留シティーセンターのベトナム料理「F」に入ってみた。多彩なランチメニューの中から、迷った挙句、ブンチャーセットというのを注文してみた。

メニューには海老つくね豚焼肉乗せ麺とあるが、やってきたのは麺の入った丼(海老つくね、豚肉入り)である。これに添えられてきた生野菜とパクチーを入れてタレをかけて食べるのだそうだ。早速、生野菜は全部のせ、パクチーは味を見つつ半分入れてみる。



そして甘酸っぱ辛いタレを入れて、全体にひっくり返してダイナミックに混ぜる。



食べてみると、そうそうこれがベトナムの味である。パンチを求めて、残りのパクチー、テーブルにあるニョクマム、チリソースで味を強化。つくねはモチモチしておいしいし、薬味のバランスがいい。これは無料の大盛りサービスにすべきであったかな。

ポットで出てきたジャスミンティーをたっぷり飲んで満足。



ちょうど近くにあった本屋で1冊本を購入し、六本木に移動。

初夏の東京(7) フランス印象派の陶磁器展

2014年06月02日 10時51分58秒 | ART
今日も快晴か。5時頃から断続的に目が覚め、6時半に起床。ニュースを見つつ、昨日購入したカップヌードルブラジリアンチキン(ワールドカップ記念らしい)を食べる。少し辛口。なるべくぎりぎりまでホテルに滞在してから出発することにしよう。

 

ということで9時半に出発。京浜東北線で新橋へ。月曜日に開いている美術館は少ないため、こういうときはパナソニック汐留ミュージアムについ頼ってしまう。今日は「フランス印象派の陶磁器展」である。正直、そんなに興味のある展覧会でもない。ビルに入り、ポスターを撮影しようと思ったら、警備員に「ビル内は撮影禁止です」と止められてしまった。まあ、もっともな話(いや、特に理由もないのに責任回避のためだろう)だが、何だかなあ…。

フェリックス・ブラックモン「《ルソー》シリーズ 赤魚に雀図皿」:北斎の写しデザインが非常に多く、これは「三体画譜」に同じモチーフがあるそうだ。ギョロ目の魚がユーモラスである。ちなみに《ルソー》シリーズというのは、フランソワ=ウジェーヌ・ルソーという人がデザインを依頼したものらしい。
フェリックス・ブラックモン「《ルソー》シリーズ4人用のカジュアルセッティング」:警備員にムカッとした私を、撮影可能作品が迎えてくれた。テーブルの上にセットしたもののみ撮影可ということである。これらの皿は、隣の人のデザインを覗きこんでみたくなる楽しさがある。



伝アメデ・ド・カランザ「漁撈図皿」:富嶽百景の「網裏の不二」網を立てる人を参考にしているとのこと。
「花鳥図大皿」:青と黄色のオウム、ピンクの花と葉の緑。カラフル作品である。
リサック「蝶柘榴文皿」:ど真ん中に写実的な柘榴。蝶が4匹あって、文様がかなり細かい。

レオン・パランドル「海草蟹文皿」:花ばかりじゃないよ。でも西洋人はこのデザインを見てどう思うのか。私はおいしそうに見えるけど。
ジラルダン、アルベール・ダムーズ「《パリの花》シリーズ 軍配形竹花文皿」:軍配の形に中央に竹を配した作品。竹の花(非常に珍しいのでは)のレリーフが細かい。
フェリックス・ブラックモン「彫文青山秋景図大皿」:セントビクトワール山をゴッホが描いた様な絵付けである。

「バルボティーヌ抽象文耳付花瓶」:緑系統の絵付けが、超大胆に使われている。

正直なところ、意外なほど面白かった。この他にも絵画作品でコロー、ルノワール、シスレー、ピサロ、モネなどの作品が所々に展示されていた。