本日は資料館→コンチネンタル→市民→エッセ→大丸→三越→スカイホール→さいとう→ル・トロワの9か所。なかなか雨がやまない中でのギャラリー巡りとなった。
■コンチネンタルギャラリー「えんとつ町のプペル展」。私が入手したリーフレットにはお金の話が一切書いていなかったのでうかうかと行ったのだが、入場料を取る展覧会であった。前売り800円、当日1000円との表示もあったが、どういう訳か800円で入場。ちなみに、画そのものは悪いとは思わない。スチームパンク的というか、どこかで見たようなコンセプトではあるが、描きこみもなかなか細かいし、懐かしい味わいもある。
まあ、しかし、普通に考えるとあの会場スペースでこの値段はないよなと思う。ちなみに客層は8割以上が女性、写真撮影はすべてOK、SNS等へのアップもすべてOKだ。最近、東京の展覧会でも思うのだが、展覧会で撮影してもらい、SNSで評判を広めるというのはあるかも知れないな。全作品撮影している人がいて、異常に見づらくなったりはするのだが。
■市民ギャラリー「バックボックス展」。
丸藤真智子「土火」:柿を思わせるオレンジ色と、マンゴーを思わせる黄色。画肌の質感が何とも面白い。
亀井由利「pain」:普段見る作品と異なる、注射器を配した作品。作者がいらっしゃったので、「見たことのない感じですね」というと「いや、結構描いているんですよ。でもギャラリー側がなかなか出品させてくれなくて」とのこと。
この他、田中郁子のタイトルのない円形の作品が非常に良かった。
■市民ギャラリー「第44回 美工展」。これもなかなか面白い展覧会。
小林ちほ「石目リンゴ」:これは驚くほど細く切り出されたリンゴの切り絵。2月の道都大の卒展で見た人だったか。
■市民ギャラリー「第44回 北海道抽象派作家協会展」。
宇流奈未「stardust」:今回は色彩のある作品に取り組んだとのことだが、間に展示されていたモノクロ作品の方が好みだ。
田中季里「walk the sea」:細長い紙に、青色のモチーフが整列した作品。
田中純也「漲影」:中央にいい立体作品があると、展示会場全体が締まって見える。
林教司「 」:タイトルは無題ということであろう。まだ林さんの新境地を見ることができるというのは、非常にうれしいことだ。
■三越ギャラリー「墨画の世界 小玉茂右衛門展」。なかなか面白い墨画展。菊花が多数描かれている「菊花図」、細かい植物の産毛まで描きこんでいるため、ある種の不気味さが感じられる「ポピー」など、普通の枯れた墨画とは違っているところがいい。
ところで、三越ギャラリーの展覧会を紹介していた「Art gallery」だが3月分で制作をやめてしまったのだろうか。店頭にもおいていないし、今、札幌三越のホームページを見ると、4月分はやはり発行されていないようだった。経営的な問題はここまで来ているのか?