散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

まさかの10年

2019年03月02日 21時23分12秒 | 飲み歩き・琴似界隈
歩いて琴似方面に戻り、今年初めてのバー「D」へ。なかなか来るタイミングが無くて、申し訳ない。

1杯目は3月からの新入荷シャトードブルイユ8年ソーテルヌフィニッシュ。熟成感というよりはフレッシュな感じが先に立つが、やはり美味いカルヴァドスである。



2杯目を考えていたところ、なんと禁断のお勧め品、シングルカスク余市10年があるのだという。ハーフでも注文できる価格だったが、これは1杯飲むしかないではないか。ということで、迷わず注文!



まず、香りの立ち具合が違う。口をつける前からコーヒーにも似た濃厚な香りが漂う。そして、しっかりと華やかさの両方を持ちあわせる味。さらに口中に広がる余韻の長さにはうっとりしてしまう。

これ、余市のマイウイスキーづくりに参加した人から特別に入荷したものだとか。そういう伝手でもなければ、余市のヴィンテージ物はこの先当分飲めないのかな。



3杯目は「余市の後でも大丈夫ですよ」と言われた、レダイグカスクストレングス10年(SMWS)。カスクストレングスの強さのせいもあるが、確かに私の大好きなレダイグ。余市の後でも薄い感じがしない。



いやー、こんないいもの飲んでどうするかね。ちなみにタイトルは「Message in a bottle」ということで、海を渡って来た香とでもいうのかな。と言いながら、どちらかというとポリスとスティングの事を思い浮かべる私であった。

余市10年は今一度飲みたいものだと思いつつ、結構な量を飲んだので帰ることにする。

中央市場場外

2019年03月02日 19時09分19秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
私にはとても珍しいことだが、札幌市中央市場場外にある寿しの「WK」へ。とにかくこの界隈の店に入るのは初めてである。夜は客がいないのではないかと危ぶんでいたが、先客1組、後から2組来たので、そんなに寂しくはなかった。ちょうど良い客入りだと思う。

寒かったことから千歳鶴を燗でもらい、通しは数の子、ししゃも卵サラダ(わさび味)、岩のりくらげの3点盛り。意外とこの通し、美味いのだ。



まずは刺身だな。店の人に聞いた結果、八角、鰊、ホッケの3点盛りとなった。どうやら観光客と思われているかもしれない。



ホッケは少しの水っぽさと脂ののりが共存した感じ。ニシンは骨がさわらず新鮮だ。そしてやはり八角が一番美味いかもしれないな。次の料理はイカゴロ焼き。これは間違いない美味さで、燗酒がさらに進む。



たち天を食べて(写真失念、小さめだった)、締めに山わさび巻、しめ鯖を食べる。山わさび巻はどの程度かと思ったが、言葉が出なくなるほど揮発性の辛さがすごい。食べる暴力くらいの勢いであったが、食べ終わるとその辛さはスッと引いていく。



しめ鯖はまあ普通だったかな。



予想していたことではあるが、結構な勘定になる。店内にいると、何となく地方都市の宴会ができる寿司屋さんという感じがするな。お店の人の応対も良く、昔ながらの雰囲気込みで悪くはないのだが…。


20190302ギャラリー巡り

2019年03月02日 16時42分16秒 | ART
本日は新さっぽろ→HUG→SCARTS→ARTスペース201→さいとう→スカイホール→三越→らいらっく→富士フイルム→大通→グランビスタ→大丸→レタラの13か所。

道路上の雪はかなりとけてきた中を出発。





■新さっぽろギャラリー「ニコンカレッジ札幌校講師展 PHOTO CROSSING 2019」。
上原稔「夜情II」:青森、岩手などの東北地方と砂川、深川などの北海道内の夜の風景を撮影したもの。少し寂しい風景がいい。

通りがかりのテレビ塔。なぜか時刻表示が消えていた。



■SCARTSコート+スタジオ「Nameless landscape」。写真撮影可能、SNSにアップの際は展覧会の場所や名称が分かるようにしてほしいとのことだった。
高幹男:1階のSCARTSコートでは暗闇の中に展示されている作品が多い。ライティングで油性ニスを塗った作品が浮かび上がっている。



真砂雅喜「Entropy #08」:さまざまな言葉が描かれたジェンガがやがて崩壊していく。しかしながら、それは再び積み上げることができるものなのだ。





国松希根太「HORIZON」:パッと見ると風景なのだが、よくよく見れば見るほど画のパーツは単なる染みのようなものに見えてしまい、風景画が解体されていく作品。



2階のSCARTSコートに移動。

モリケンイチ「孤独の電話ボックス-雪原-」:奇怪なモチーフを描く作者だが、それを比較的押さえながらもやはりにじみ出てくる作品群。



風間雄飛「やまやま」:小さな山を描いた作品群。和紙にシルクスクリーンで描いたものだ。



森迫暁夫「メビウスのはじまり」:立体的なメビウスの輪か?



チカホで北方領土にまつわる展示をしていた。正直なところ、北方領土をそれほど返してほしいと思ってもいないし、ロシアを悪の枢軸とも思っていない私だが、北方領土についてどんな表現をしているのかが気になり、基本的な知識をパネル展示してあるコーナーを見てみた。



日本固有の領土だそうだ。



ロシアに不法占拠されているそうだ。



不法に占拠された択捉、国後、色丹、歯舞群島を日本に帰してもらうのだそうだ。



交渉事というのはあると思うが、相手に足元を見透かされ、何も言い返せないばかりか国民にも本当の状況を説明できないような首相・外相はこれを見て勉強しなおしてはどうだろうか。

■ギャラリーレタラ「鈴木隆展」。
「雪の風」:建築現場から集めた木材をビルに見立てて立てたインスタレーション。上の面には白い色を塗ってあり、あたかも冬のビル街を上から眺めたような趣がある。作者の鈴木さんも「NHKの定点カメラで写す、札幌の街のイメージ」と言っていた。その中を白くうねる木材で風を表現しているのだが、マユミという曲がって生える低木で、幹の形をそのまま生かしているのだそうだ。飽きずに見ることができる、素晴らしい作品だった。

ほぼ肉

2019年03月02日 12時00分05秒 | 食べ歩き
今日は突然思い立って、新さっぽろから大通に戻る途中で、南郷7丁目で下車。とんかつの「S」に行こう。ちょうど開店時間につき、ちょっと待った後に1番目で入店。ごく普通のロースかつにしようか悩んだが、思い切って樽前産湧水豚のロース150gを注文する。

私の後には結局10人くらい来たかな。地下鉄駅の近くとは言え、目立たない中通りにあるのに人気店であるようだ。待つことしばし、ロースかつ定食がやって来た。ご飯は普通のものと生姜ご飯を選べるので、後者にしてみた。後は味噌汁、漬物、キャベツ、ゴマをするために小さなすり鉢がついてくる。



ロースかつをアップで撮影。切口を見せているところに塩を少しかけてそこから食べる。おお、ありきたりの事を書くが、肉は相当柔らかく、肉汁がたっぷり。そしてこのロースかつの特徴を一つ言うならば、衣が揚物を成立させる最低限しかついてない。とにかく肉・肉・肉の食感なのである。もちろん、肉が過剰な訳ではなく、良い意味でなのである。



そこから醤油と辛子、ソース+ゴマなど変化をつけながら食べる。いつまでも美味い。そしてロースかつがしつこい訳ではないが、生姜ご飯というのもさっぱりしていて美味い。

ご飯、味噌汁、キャベツはお代わり可能なのだが、私には不要。最初に出てきた量を食べきって、非常に満足であった。後は、阿保みたいな喋りをダラダラ店内に繰り広げていたオバハンがいなければな。