散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

慌ただしい東京(3)

2016年06月18日 18時32分16秒 | 飲み歩き・東京
上野から日本橋に移動し、東陽町へ。東陽町こそ初めて来る場所だが、ホテル予約が直前になったため、あまり選択の余地が無かったのだ。



チェックインしようとすると、時間が16時からということで、やむを得ず散策をしてすごす。しかし妥協の無い暑さである。


→東京ではあまり見たことのない踏切。

やっとチェックインし、荷物を降ろして休憩。さて、夕方になったので一杯行きますかということで、まずは近くにある居酒屋「TR」へ。

のどが渇いたため黒ビール(小瓶)でスタート。通しはちくわの甘辛煮と水菜・オニオンスライス。ちょうど開店とともに客が押し寄せたそうで、ちょっと料理の仕上がりに時間がかかるそうだ。



今日のお勧めのトップからかつお刺身とポテトサラダを注文。まずはポテトサラダで空腹をしのごう。家庭的なポテトサラダがいい。



そしてかつお刺身だ。タタキのように周りを炙っていないせいもあるのか、身が実に滑らかでもっちりしている。これは質のいいかつおだと思う。ネギや茗荷をあわせつつ、わさび・生姜のバリエーションをつけて食べる。ここで燗酒(千歳鶴からくち)を注文。



次は大物、アジフライだ。札幌ではあまり食べられないので、見かけると食べたくなってしまう。



おお、思っていたものよりかなり身の厚いアジフライがやってきた。まずは醤油で一口。中までふんわりしていて美味い。2切れ目はソースをかけると、またこの少し品の無い感じも悪くないのである。

後はマヨネーズを載せたりしながら食べたが、結構これで満腹感が沸いてきた。さて、どうするかと思っていたところ、鯵の中骨をカリカリに揚げたものがサービスされた。これをかじりつつ、もうこれで腹いっぱいだな。



宴会あり、家族連れの夕食ありと、近所の方に大人気の大衆酒場であった。


慌ただしい東京(2)

2016年06月18日 15時21分21秒 | ART
ここから山手線に乗り、鶯谷へと向かう。初めての駅だが、特に何かをしに行ったわけではなく、東京国立博物館あたりであれば上野から行くより近いという話を最近知ったからである。



鶯谷から南下するが、日陰が少なく暑い。そして、確かに東京国立博物館の北門、東門を見つけるも、そこから入ることはできず、正門に到着。上野から来るのとどちらが良いかは微妙であった。

 

今回はまず東京芸大美術館「いま、被災地から」へ。



萬鐵五郎「赤い目の自画像」:これがあったのか! 絶対神経がやられているとしか見えない自画像。
萬鐵五郎「土沢風景」:緑色テラテラのフォービズム。
関根正二「姉弟」:めったに見られない作品。

関根正二「神の祈り」:白い服を着た二人の巡礼。「信仰の悲しみ」を思わせる。
萬鐵五郎「地震の印象」:人が吹っ飛び、大地が揺れ踊る印象。
松本竣介「画家の像」:決意を持って前を見る画家の図。背景のやけに細かい街は子供の頃の思い出だろうか。

若松光一郎「ズリ山風景」:雪と山の鋭いエッジが気持ちいい。
白石隆一「三陸の魚」:鱈、金目、鰈などが枝につるしてある。北海道の人間もシンパシーがわく。
本田健「山あるき-九月」:川の水が泡立つ巨大画。自分が小動物になったかのようである。

斎藤清「会津の冬(26)」:ピンクや青の服が干してある。冬の会津にもほんのりと色彩がある。
佐藤玄々「冬眠」「青鳩」:小ぢんまりした一見普通の彫刻。いや、何かが違う。
青野文昭「ここにいないものたちのための群像-何処から来て何処へ行くのか-サイノカワラ・2016」:物が壊れ、溶け、そして交じり合ったかのような彫刻。

柳原義達「岩頭の女」:まだ震災による傷跡がいえていない彫刻。
畠山孝一「東風」:壮大な岸壁。緑も無く角ばった岸壁は、どこか滅びの予感がする。
高橋英吉「黒潮閑日(海の三部作1)」:あぐらの男の頭を押さえる男。マッサージなのか?

高橋英吉「潮音(海の三部作2)」:四天王像のような姿。
高橋英吉「漁夫像(海の三部作3)」:マッスルな感じの漁師。三部作の違いが面白い。

東北の美術品をレスキューしている写真が展示されていたが、防護服を着て、見つけた作品も線量チェックを行い、大変なのである。

続いて「バーミヤン大仏天井壁画」。こちらは仏座像、仏陀像頭部の展示に、天井画が再現されていた。



「黒田記念館」の常設展をちらりと拝見。

 

続いて、東京都美術館に移動し「ポンピドゥー・センター傑作展」へ。

マルセル・デュシャン「自転車の車輪」:「泉」はあざといが、これは用の美という気がする。
ピエール・アルベール=ビロ「戦争」:鋭い三角形を張り合わせた大地のパッチワーク。緑の煙が立ち上っている。
マルク・シャガール「ワイングラスを掲げる二人の肖像」:シャガールにしては見たことの無いようなシャープな作品。これはいい。

ロベール・ドローネー「エッフェル塔」:カラフルで未来的な作品。
セラフィーヌ・ルイ「楽園の樹」:樹木のようでもあるが、羽根がのようでもあり、とにかく執拗な感じ。
カミーユ・ボンボワ「旅芸人のアスリート」:力自慢の男と、周りの無表情の対比。

ピエール・ボナール「浴槽の裸婦」:現代風俗画につながるような新しい描写。
オットー・フロイントリッヒ「私の空は赤」:抽象だけれども、物質感がすごい。
アレクサンダー・カルダー「4枚の葉と3枚の花びら」:モビールなんて子供のおもちゃという人は、これを見て反省するがいい。

フルリ=ジョゼフ・クレパン「寺院」:上に昇る魂の目が、マンガのように変。
アルマン「ホーム・スウィート・ホーム」:ガスマスクが沢山入った作品。冷戦時代の作品だろうか。
マルシャル・レイス「フレンチ・スタイルの絵画II」:遠くから見ると女性の目の赤が効いている。

ジャン・オリヴェエ・ユクリュー「墓地6番」:スーパーリアリズムの好きな私だが、これまで見た中でもっとも写真にしか見えない作品。通り過ぎるかなりの人が写真だと思ってただ通り過ぎたのではあるまいか。画像投影機を使い、表面を研磨剤で磨いたらしいが、それにしてもすごいものである。

この展覧会では、1906年から1977年の作品が1点ずつ展示されているのだが、1945年の作品はなく、ただ「バラ色の人生」が流れていた。



 

同じく東京都美術館で只だったので「二元展」というのを見た。感想はというと、世の中には画のうまい人が沢山いるねー、という感じだ。

今日の美術館巡りはこのくらいにしておこう。

慌ただしい東京(1)

2016年06月18日 11時19分05秒 | 食べ歩き
朝、少々涼しく、霧雨が降る中を出発。東京は30度を越えるということなので、服装に困る。半そでのワイシャツとスーツにしたが、札幌ではつらいものがある。



新千歳空港に着き、日高昆布のおにぎりで軽めの朝食。



飛行機はそれほど混雑しておらず、円滑に羽田に着いた。少々眠い。

羽田からモノレールに乗り、浜松町に到着。猛烈に腹が減ってきたので、ターミナル内にある喫茶「P」で早めの昼食。まだモーニングタイム(11時前)だったので、焼鮭定食を注文。ご飯、味噌汁、鮭、きんぴらごぼう、しば漬け、味付け海苔の定食である。



まあ、特にどうということも無く終了。

今日は帰りたかった

2016年06月17日 22時50分24秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
明日から出張(の前の遊び)なので、今日は早く帰って準備をしたかったのだ。しかし、仕事がらみで飲みに行かなければならなくなってしまったのだ、仕事のために(大事なことなので2度書いておいた)。

業務終了後、すすきのの居酒屋「H」へ。

飲んだものはビールから白ワイン、赤ワイン。食べたものはきつねつくね、ジャガイモ空揚げ酒盗ソース、山芋梅和え、かきオイル漬けなど。家庭の味とは一線を隔した、料理屋さんの味だった。

目的も無事果たしたし、まあいいか。

ちょっとだけ締め

2016年06月16日 22時46分31秒 | 飲み歩き・琴似界隈
最後に琴似のバー「D」へ。1杯目はマローロバローロ20年。後味の充実感があり、どことなく濃厚なお菓子を感じさせる。

 

2杯目はグレンファークラス2001。あまり過剰なモルト香はしないが、52.8度の充実感に思わず「これは旨い」とつぶやいてしまった。



今日はこの位にしておこう。

夕食替わり

2016年06月16日 21時39分18秒 | 飲み歩き・琴似界隈
最近ハードスケジュールのため、今日はあまり飲みたくなかったのだが、諸事情により夕食替わりに琴似の居酒屋「F」に立ち寄った。

まずビール、通しは水菜と数の子を和えたもの。



この店はやはり刺身の種類が豊富なのが嬉しい。釧路産の生ニシンと日高産の本マスを注文。

 

ニシンは脂がのってしっとりした味。マスは身の質が非常にいい。これは酒だな。ということで、凌駕という酒を注文した。

結構刺身はボリュームがあり、締めをどうしようかと検討の結果、シマゾイの煮付けを注文することになった。



おお、そこそこのサイズで尾頭付きのシマゾイが来てしまったよ。胴体部分はもちろん、カマや頭の部分の身も抉り出して堪能。



最近は違う方の「F」(表記は違うが同じ名前の店)に行く方が多いが、やっぱりこちらも良い店だ。

週半ば、軽めに

2016年06月15日 19時35分49秒 | 飲み歩き・琴似界隈
水曜日になり、軽く帰りがけの一杯である。地下鉄の琴似駅に戻り、二十四軒の居酒屋「F」へ。

酎ハイを頼んで、通しはイカ大根。最初のつまみはヘルシーにニンジンとツナのサラダにした。



焼き物は鶏なんこつから。



酎ハイをお代わりし、久しぶりに手羽先を食べる。やはり本を読みながらとなると食べにくい。



歯ごたえのあるものが多かったので、少し腹が満ちてきた。今日はこのくらいでいい。


秋田の話を聞いてもらいに

2016年06月14日 19時48分54秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
秋田から帰ってきて、久しぶりのバー「N」へ。1杯目は久しぶりのサウダージから。



2杯目はアードベッグダークコーヴ。年1回のアードベッグの限定製品だが、今回は結構独特の味。面白いと思う。

 

3杯目はバニラウォッカ+ホワイトサンブーカ+GET27+オレンジジュースのカクテル。ホワイトサンブーカがパスティスのような味わいを出していて、バニラの風味とピッタリきた。



この間、他の客が来なかったので、秋田の話をたっぷり聞いてもらう。しまった、考えてみればお土産を持って行かなかったな。全く失礼な話である。もっとも、私は人にお土産を買うのがあまり好きじゃないんだよね。

4杯目はホワイトホースを使ったロブロイ。クラシックでいい味だ。

 

ここで次の客がやってきたので、そろそろ帰らせてもらうことにするか。

20160613最近読んだ本

2016年06月13日 23時16分17秒 | 読書
■「ビアンカ・オーバースタディ」筒井康隆

■「探偵が腕貫を外すとき」西澤保彦

■「ゴースト≠ノイズ(リダクション)」十市社
少々トリッキーに過ぎる感もあるが、良くできている。

■「ミステリーの書き方」日本推理作家協会

■「北の居酒屋の美人ママ」太田和彦
一編目は秋田が舞台だったので、秋田旅行に行くまで取っておいたのだ。残念ながら秋田で美人ママには出会わなかったのだが…

■「ボーン・アナリスト」テッド・コズマトカ

■「ぶらり昼酒・散歩酒」大竹聡

■「光速艦インパルス、飛翔!」デイブ・バラ
ざっくりいうと、「スタートレック」。

■「レバ刺しの丸かじり」東海林さだお
解説を読むと、何でも最近、長期入院したのだとか。結構なお年だけに心配だ。

健康診断の日

2016年06月13日 14時30分54秒 | 食べ歩き
本日は会社の定期健康診断の日である。昼食抜きのすきっ腹を抱えつつ、検査へ。今回も特に問題なく、円滑に検査は終了した。

終了したのが2時なのだが、どこで昼食を取ろうか。検査場所の近くから行けるところで、久しぶりに中華料理の「SH」でも行くか。店まで行ってみると、この時間帯だけあって、予想通り店は空いていた。少し贅沢にスペシャル定食を注文。



内容はご飯、卵スープ、エビチリ、ザーサイ、焼売とエビセン、サラダのセットである。これはもちろんエビチリをソースごとご飯にかけて食べる。そんなに辛くないが、良い味わい。途中で焼売を食べると、これも肉みっしりでいい感じだ。

性格的にゆっくり食べておれず、結構慌ただしい昼食になったが、最後のジャスミンティーで少しのんびり。

さて、いつまでもダラダラして居られないので、仕事に戻るか。


なぜか秋田(14)

2016年06月12日 16時00分17秒 | 旅日記
空港に到着し、さらにお土産を追加購入。空港内のレストランを見ると、本庄ハムフライの幟が。そうか、そういうのもあったかと思いつつ、時間も食欲もない。



待合室に入り、またプロペラ機に乗る。

 

秋田は暑かったので、帰りはアイスコーヒーを飲もう。



本を読んでいるうちに、千歳の上空へ。秋田の最高気温は29度だったのだが、千歳の15時頃の気温は15度。寒くはないが、涼しい。



後はスムーズにエアポートに乗り、帰宅。家に帰ってお土産の記念撮影を行う。


→稲庭うどん、男鹿しょっつる焼きそば、いぶりがっこ、ハタハタくん、バター餅、比内地鶏のたまご


→横手焼きそば、比内地鶏和風スープ、男のホルモン、飛良泉山廃純米酒

しばらくは秋田の味が楽しめそうだ。

本日は11,839歩。「なぜか秋田」これにて完結。

なぜか秋田(13)

2016年06月12日 12時06分51秒 | 食べ歩き
あまり早く出発してもしょうがないので、ホテルで休養を取り、9時半頃出発。今日も暑くなりそうだ。



秋田物産館や駅の近くのお土産ショップでお土産をチェックしつつ購入。結果的には秋田空港のお土産コーナーが最大級だったように思う。福島空港もかなり大きな売り場があったのだが、最近はローカルB級グルメも当たり前に定着したせいか、地方空港のお土産コーナーは侮れない。


→写真は秋田駅の中。

さて、昼食はいろいろ検討した結果、比内地鶏を食べることにした。街角で見かけた老舗ラーメン店にも興味をひかれたが、もともと京都にある店の流れを汲むということで、秋田で食べることも無いかという結論になったのだ。



駅に直結したビルの3階に昇り、いかにもな店に入る。



まあ、こうなったら中途半端じゃなくて、一番高いのを食べるよね。ということで、肉も玉子も比内地鶏のものを使った「究極親子丼」を注文。しかし、この品名は「シェフの気まぐれサラダ」や「真っ赤なほっぺのリンゴパイ」くらい恥ずかしいよね。



カウンターから職人さんの作るところが丸見えなので、確かな手さばきを見ていると私の「究極親子丼」がやってきた。海苔の味噌汁、漬物付きである(漬物、いぶりがっこにすればいいのに)。



親子丼のアップをどうぞ。



早速食べてみると、比内地鶏は炭火で焼いた香りがする。そして、硬いとまでは言わないものの、かなりしっかりした歯ごたえ。噛みしめるうちに味が出てくる。玉子は職人さんの腕の確かさが分かる柔らかさ。多少甘めの味付けも、これがちょうどいいのだろう。

しかし、それぞれは美味いが「親子丼って優しい味だよね」という感じはしない。そう、戦って味わう親子丼という感じかな(書いている本人も意味が良く分からないが)。

ついでに卵でとじていない肉そのものの味を確かめようと、ねぎま串というのも注文しておいた(酒は飲まないが)。



これも1本380円ということが気にならない方は、美味しく頂けるのではないだろうか。私の時々行く居酒屋では、焼鳥3本×2皿で360円だからなあ…。それと一緒にしてはいけないのは、良くわかっているのだが。

よし、これで予定はすべて終了。空港へ行こう。

なぜか秋田(12)

2016年06月12日 07時42分50秒 | 旅日記
昨日はものの見事に(いろいろな意味で)沈没した私だが、朝起きたら結構な二日酔いだった。早朝から開いている立ち食い蕎麦屋さんを発見していたので、行ってみたかったのだが気力がわかない。結果的に、ホテルに併設されているコンビニで、天ぷらうどん(地元のメーカーさんが作っていた)を購入。

 



疲れた胃にも何とか受け入れられる朝食だった。

そうそう、フロントに言えば新聞は無料で提供してもらえるということで、朝日新聞を読む(ロビーには「販売です」と書かれたコーナーしかなかったのだ)。今日は特にすることも無く、お土産購入と昼食に何を食べるかだな。

なぜか秋田(11)

2016年06月11日 20時32分33秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
2軒目はバーに行こう。と、秋田には珍しいドレスコードがあるというバー「LV」へ。



1杯目は無難にモスコミュールから。厳めしい顔のマスターがちょっと怖いが、どっしりした味わいのモスコミュールに感じる(炭酸入りなのに)。

2杯目はマスターが最も得意とするらしいマンハッタン。かなりのロングステアで作っているが、ウイスキーの味はしっかりし、レモンの香りが強く感じられる。

もう一人若手のバーテンダー氏がいて、この人は割と話しやすい感じである。

バックバーにフェルネットブランカを見つけたので、いつものパターンで「苦いリキュールが好きなので、フェルネットブランカを使ったショートカクテルを」というと、マスターが「そんなものはありません」と来た。いや、フェルネブランカカクテルというのもあるし、そんなこと無いんだけどなあ…。

「カクテルならウンダーベルグの方が」というので、「じゃそれをショートで」というと、それもダメだと言われる。いやいや、有名な奴がいくつもあるだろうに。他の人のオリジナルや、創作カクテルは出さないという方針なのかな。

結局、ウンダーベルグとピコンなどの入ったロングカクテルを飲む。名前はブラックジャックと言っていたような気もするが、ネットで検索しても出てこないし、よっぽどこっちの方が特殊なカクテルだと思うけどね。

これで勘定をしてもらったが、値段が銀座より高い…。

最後の最後で秋田の夜に散った私であった。あ~あ、アイスでも食うか。

 

本日の歩数、18,671歩。

なぜか秋田(10)

2016年06月11日 19時37分19秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
今日は30度近いため、体力を消耗した。昨日は17時過ぎに一杯開始したのが早すぎたせいもあり、もう少しスロースタートで行きたい。ということで、一旦ホテルに戻り、テレビを見たり、短時間の仮眠をとる。17時半になり(それでも早いか)、再び夜の街に出撃である。

またもや昨日と同じようなコースをぐるぐる回り、ひと悩み。相当入りづらい感じを醸し出しているが、外のメニューを見ると興味がそそられたので、「HS」という店に入ってみることにした。先客はまたもやなく、一番目の客になってしまう。



うむ、でもメニューはなかなかよさそうだね。



まずはビール、通しにはみず(という山菜)とタコが出てきた。あっさりした味付けの通しを食べながら、メニューを検討する。



かなり古い店構えなのだが、店内には色紙が結構ある(書かれたのはそこそこ昔だが)。もしかすると、結構な有名店なのかもしれない。他の客がいないのでカウンターの写真を掲載するが、椅子が立派で座りやすく、くつろげる感じがする。

 

まずは秋田を代表する味、とんぶりから。醤油をかけて、長芋とあえて食べる。大した味のない食べ物なのであるが、歯ごたえがつまみにちょっといい。ここでやまとしずく生もとという地酒を注文。

 

そしてこの暑い日に、鍋を頼んでしまった。もちろん名物、塩魚汁鍋(しょっつる鍋)ハーフである。



まずは豆腐、ネギをつまみ、汁を飲む。魚介の風味は上品に香る程度で、発酵食品の癖は感じない。そしてメインのハタハタを取り出す。



おお、淡泊ながら汁と白身がピッタリだ。骨の隙間の身まで、あっという間に食べてしまう。そして最後に残った野菜を食べると、白菜なんかはトロトロになっているのだ。たまらないね。



後は鯨と茄子の鍋なんていうのも気になるのだが、まさか鍋2連発はあるまい。結局、ハタハタ塩焼きで焼いた味を確認したくなってしまった。



おお、良い焼き加減だ。そして腹にはもちろんブリ子がたっぷり詰まっている。



やっぱりこの香ばしい味は頼んでみて正解だった。大分腹も満ちてきて、まずはここまでとしよう。