今日のフィリピン魚は熱帯性のモヨウフグ属の1種、ワモンフグArothron reticularis (Bloch and Schneider) です。
ワモンフグは熱帯の海に生息するモヨウフグ属のフグで、体長45cmになります。サザナミフグによく似ているのですが、頭部から腹部にかけて「流れ模様」があるのが特徴です。体側後方には淡色斑がありますが、これについてはもっと密であったり、あるいはつながっていたりと変異が大きいです。
ワモンフグの尾鰭です。ワモンフグの尾鰭には白色斑点があることによって、縞模様のあるナガレモヨウフグや、後縁に暗色域があり、縞模様がないか不明瞭なスジモヨウフグと見分けることができます。
石垣島のマングローブ域で採集された幼魚。本種も、サザナミフグやスジモヨウフグと同様に河川の汽水域や、あるいはマングローブ域によく出現する種類です。毒性はあまりよくわかっていないので食用にするのは避けるべき種です