今日のフィリピン魚は久しぶりにテンジクダイ科のホソスジマンジュウイシモチSphaeramia orbicularis (Cuvier)です。
ホソスジマンジュウイシモチは、いつだったか紹介しました、マンジュウイシモチ属のもう1種の魚です。
マンジュウイシモチはサンゴ礁や内湾のサンゴ域に生息するのですが、本種はマングローブのある汽水域に多く生息しています。マンジュウイシモチがサンゴに寄り添うように、本種はマングローブの、木の根の間を遊泳します。日本でも、奄美大島や西表島などに生息しています。
近縁のマンジュウイシモチSphaeramia nematoptera (Bleeker)
体色的にはマンジュウイシモチと比べ地味なものですが、体側の中央にある細い黒色帯と、その後方の斑から比較的わかりやすい種類です。
本種もマンジュウイシモチほど多くはないものの観賞魚として輸入されています。飼育は海水でも可能のようです。