深海魚らしい?グロテスクな風貌の魚、シャチブリAteleopus japonicus Bleekerです。
この魚は水深270mくらいの場所で水揚げされました。このくらいの深さですと、もう大きな声で「深海魚」といってもよいと思います。
シャチブリの仲間は日本からは3属6種が知られています。シャチブリが含まれるシャチブリ属は日本からは4種が知られています。本種は日本産の近縁種とは上顎のみに歯があることで見分けられます。
シャチブリは肉食性(というか、この深さでは植物が生えません)で、胃のなかから深海性の小エビなどが確認できました。
本種は水深100mくらいの場所から、底曳網により大きいものから小さいものまで多数、漁獲されている魚種ですが、普通は食用にならず、破棄されることが多いようです。
確かに見た目がぐろい(ごめんなさい)ため、あまり人気がないかも知れません。
で、今回は試食して見ました。その結果については後日、レポートさせていただきます!
今でも愛媛で魚の採取頑張っているみたいですね。
時間があれば愛媛に遊びに行きたいと考えているのでそのときはよろしくです。
さぞかし、毎日楽しかったことでしょう。
本当は、私も一緒に乗りたかったんですが・・・
ところで、グロテスクだけれど美味しい魚って、我々が知らないだけで、まだまだありますよね。
椎名君のような研究者がもっとマスコミなどを利用して宣伝しれば、商品化出来るものがあると思います。
私も少しでもお手伝いできればいいのですが。
魚とりに来てくださいね!
逆に宣伝してしまうと、「乱獲」という問題も起こりかねないのが、この手の魚の難しいところですが。
マスコミよりもインターネットでの口コミのほうで広がる可能性もあるでしょうし。
そちらもぜひ珍しい魚をブログ上にアップしてください。
夢に見る深海魚の数々。やっぱり底曳網のあるところは、いいですねぇ。こちらも海は深いのですが、漁がないもので…
太平洋横断海底ケーブルが相模湾から延びていたこと、最近は知りませんが、横須賀を母港とする米太平洋艦隊の潜水艦の訓練海域になっていることも禁止の理由かもしれません。
ちなみに、このシャチブリは誤同定でした。両顎の顎歯があります。ムラサキシャチブリでした。