ネズッポ科のベニテグリFoetorepus altivelis (Temminck and Schlegel,1846)です。深海性のネズッポ科魚類で、鮮やかな赤の色彩が特徴的な魚です。
ネズッポ科魚類は雌雄で色彩や模様などが異なる場合が多く、本種も雌雄で若干色彩などが異なっています。このベニテグリの場合は雌は第1背鰭に黒色斑があるのに対し雄の大型個体ではこれがないのが特徴です。写真は雄。
第1背鰭の形状は本種によく似たルソンベニテグリFoetorepus masudai Nakabo,1986では雌雄で形状が異なることがわかっていますが、本種では雌雄ともに糸状にのびています。
このベニテグリは、ほかのネズッポ属魚類と比べると肉にやや厚みがあるため、普通はから揚げやフライなどにされるようですが、今回は東京で言う「メゴチのてんぷら」のように、てんぷらにしてみました。魚に味をつけてることはせず、今回はただ「粉つけてあげるだけ~」
完成です。前のほうは骨がわずかに気になる箇所がありましたが、この魚のてんぷらも美味しいものでした。いつかは近縁種ルソンベニテグリもここで取り上げたいものです。
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