最近のうちの水槽。テンジクダイ科は現在3種を飼育している。以前にもご紹介したイエローラインドカーディナルフィッシュとヤミテンジクダイ、そしてシールズカーディナルフィッシュ。最も前からいるのがシールズ(チークバー)カーディナルフィッシュ。我が家には2匹いる。我が家にいる2匹は其々尾部付近の斑紋の形が違うので、個体を識別しやすい。
強いほうは尾部付近のラインがまっすぐで点状になっていない。
弱いほうは尾部付近のラインが点状になっている。強いほうが弱いほうを追っかけまわしたため弱い方はかなりビビってしまった。そのため強い方を隔離し、弱い方を水槽で育て、弱い方を強いほうよりも大きく育てたあと、強いほうを水槽にいれた。
しかし今度は弱かったほうが強いほうを追い掛け回すようになってしまった。立場が逆転してしまったので、水槽にカクレクマノミを射れたら、少しは喧嘩は収まった。そして同時期に購入したイエローラインドカーディナルフィッシュを餌付け後に水槽に入れたらあまり追いかけるようなこともしなくなった。イエローラインドカーディナルフィッシュのほうがシールズカーディナルフィッシュより若干大きめだったのも影響したかもしれない。ヤッコ(キンチャクダイ科)の混泳の場合、後から追加するほうをちょっと大きくするというのはテクニックのひとつだ。またほかの種を同時に入れるというのもよく使われるテクニックといえる。この場合攻撃の対象を分散させるのだ。ただしヤッコの仲間は藻類やカイメンなどを食う。そのため餌場に縄張りをもち、入ってきた魚を攻撃してしまう。その攻撃はテンジクダイの仲間よりもきつい。
イエローラインドカーディナルフィッシュが近づくとシールズカーディナルフィッシュはライブロックの隙間に隠れる。このときはイエローラインドカーディナルフィッシュの特徴である体側の縦線が薄くなり、頭部が鮮やかな色に染まる。
テンジクダイの仲間はこのほかにも様々な種がいる。自然の海では群れているが、水槽で争うようになるような種もいる。そのような種との混泳は強い魚をいれて力関係を修正するのが一番。しかし強すぎる魚を入れるとバランスは崩れてしまいやすいので、そのあたりは注意する必要がある。
一方ヤミテンジクダイは同種同士では争うものの、ほかのテンジクダイ科魚類との喧嘩はあまりしない。おそらく属が違うためだろうか。自分の住処をもちそこからあまり離れようとしない。
多くの個体、多くの種、あるいは多くの属のテンジクダイ科魚類を一つの水槽で飼育するのなら、多くの隠れ家が必要になる。ライブロックを日本庭園風に置くのではなく、複雑に組み合わせて洞窟のようにするとよいだろう。
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