さて昨日は京都まで行ってきました。実際にはおとといの夜9時に名駅を出て、快速列車で京都まで。
朝6時前にはすでに京都中央卸売市場 鮮魚棟に到着。ずらっとターレットトラックや、発泡スチロールが並んでいます。そして魚の香りが市場に漂います。
大谷店長が登場。30㎏を超えるオオクチイシナギStereolepis doederleini Lindberg and Krasyukovaと記念撮影。この後大変なことが起きてしまいます。詳しくは、フェイスブックにて・・・。
京都はハモMuraenesox cinereus (Forsskål)のシーズンに入りました。写真は韓国のもので、一番人気があるそう。海流や水温の関係でしょうか。韓国産の宣伝をすると私たちが「ごり押し」「ステマ」などといわれる可能性もなくはないのですが、美味しいから、韓国産のハモが人気がでて売れるのであって、ごり押しもあるといわれる韓流タレント・アイドルのマーケティングとは違うのです。
日本には活魚の状態でやってきて、神経抜きは日本国内でやっているそうです。このあたりはまだ課題でしょうか。この他国産のハモは兵庫県明石からも、太めのハモが来ていました。
たくさん魚が来ています。手前は本チャン」と呼ばれる北海道産ベニザケ。国産のベニザケは珍しいのでは?と思います。塩蔵品で、しょっぱいですがこのまま食べられるそうです。安価ではありましたが、今回はパス。
不況、魚離れ、などまだまだ厳しい情勢にあるこの業界ですが、大谷さんのところはいつみてもたくさんの魚が並んでいます。しかしどんなマーケティングもそうですが、お互い、相手の信頼がなければ商売はつとまりません。最近はこのように魚を市場(や、魚屋)から直接買うことが少なくなってしまいましたが、やはり商売の基本はこのような対面販売。ちなみに創業は万延2年、つまり1860年代ということになります!
大谷さんのところは「オキナワクルマダイ」や「ボウズギンポ」など面白い魚も扱っておられますが、よい魚はもっとたくさん扱っておられます。手前からチカメキントキCookeolus japonicus (Cuvier)やクログチAtrobucca nibe (Jordan and Thompson)、からのひと箱を挟んで各種ハタ類。みな長崎方面からきてます。
珍しいものではこのテングダイEvistias acutirostris (Temminck and Schlegel)。長崎方面からたまに入る魚です。「珍魚」のようにも見えますが、最近需要が高くなってきているクサカリツボダイなどと同じカワビシャ科の魚ですから、今後メジャー魚の仲間になるかもしれません。実際に美味しいものです。
こちらはやや珍しいヒシダイAntigonia capros Lowe。ヒシダイ科はマトウダイ目の仲間とされたり、スズキ目の仲間とされるなどなかなか分類学的にはややこしいグループです。
私はここで何匹か魚を購入しました。その後ミトさんのおうちでご飯を食べさしてもらったりして京都水族館へと向かいました。
京都水族館編に続く。
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