今月、めでたく沖合底曳網が解禁いたしまして、その魚の第1号が到着いたしました。
まず今シーズンの最初に登場するのは、ヤガラ科のアオヤガラFistularia commersonii Rüppellです。
アオヤガラは高知や愛媛愛南方面では毎回のようにみられる種類ですが、ブログ登場回数は驚くほど少ないものでした。写真も1枚しかなかったし。今回ようやく、アオヤガラの記事を書くことができます。
アオヤガラは基本的には浅い海に生息する種類ですが、底曳網でも浅い海域をひくときにはたまに入ったりするようです。全長は1.5mほどになる大型種。日本のヤガラ科魚類はこれと、アカヤガラの2種類のみ。ほかには大西洋と東部太平洋に生息する種類が2種おります。
アカヤガラとアオヤガラは体の色で同定することができます。このほか、アオヤガラは尾柄部の棘があまり鋭くないという特徴もあります。また、なんとなくですが、アオヤガラのほうが体高が低くて、長いような気がします。
2種を並べてみました。上は本種、下がアカヤガラFistularia petimba Lacepèdeです。やはり、なんとなく体の長さや高さなどに違いがあるような気もします。このヤガラはいずれも鹿児島県で底曳網で漁獲されたものです。アオヤガラは美味な魚とされていますが、下のアカヤガラのほうはさらに味がよいとされ、人気があるようです。
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