魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

ゴマアイゴ

2022年10月12日 21時06分11秒 | 魚紹介

今日は2021年に我が家にやってきたが、ぶろぐ削除などのせいで紹介できなかった魚をご紹介。スズキ目・ニザダイ亜目・アイゴ科のゴマアイゴ。

アイゴ科の魚は日本にはアイゴやヒメアイゴなど10種ほどいるが、そのなかでこのゴマアイゴは最大種であり、全長50cmほどになるよう。鹿児島県以南に分布するが、国内では主に沖縄島以南の琉球列島に見られる種。

体側にはオレンジ色の小さい不定形の斑紋が見られる。ある方いわく、個々だけ見るとオシャレコショウダイみたい、とのことであるが、確かに似ている。鱗は非常に細かい。

背鰭軟条の下方には、上記のオレンジ色の斑点よりもかなり大きなオレンジ色斑が見られる。模様は生時ははっきりとしているが、この個体は死後の個体で、若干変わってしまったところがある。なお、ゴマアイゴによく似たものにゴールデンラインドスパインフットSiganus lineatusや、インド洋産のSiganus insomnisといった種もいるが、これらの種は背鰭軟条の下方にある大きなオレンジ色斑があるものの、体側にオレンジ色の小さな斑点がなく、細い縦線があるのでゴマアイゴと見分けられる。これらの種もアイゴ科であり、背鰭・臀鰭・腹鰭のそれぞれの棘条は有毒で、刺されると激しくいたむので注意が必要。

本種は先述のように主に沖縄本島以南の暖かい海域、国外では西太平洋と東インド洋に生息する。しかしなぜか私とは縁がなく、魚屋さんにいっても、沖縄での釣りでも採集することはできなかったが、今回ようやく石垣島産の突き漁で漁獲されたものを入手する機会に恵まれた。体側を突いているので、見た目はお世辞にも「きれい」といえないかもしれないが、そのおかげで耳石は無事に守られる。

アイゴ科の魚は幼魚はおなじみ「スクガラス」、成魚も干物や揚げ物などで賞味されるが、このゴマアイゴは日本産のアイゴ科魚類としては最大であり、身の量も多く美味である。また釣りの対象魚として人気がある。沖縄では「かーえー」。今回は石垣島の漁師「ゆーま」さんから送っていただいたもの。いつもありがとうございます。

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