魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ヒウチダイ

2022年12月16日 21時52分59秒 | 魚紹介

今日12月16日は熱海の誇り、旅館の若女将、島田晴香さん30歳の記念日です。今年は彼女の母校、日大三島も甲子園へ出場を決めました。おめでとうございます。

さて、今回は熱海と同様静岡県東部、沼津市の戸田から我が家にやってきてくれたのがこのヒウチダイ。ヒウチダイ科・ヒウチダイ属の魚である。目については従来キンメダイ目とされていたが、Nelsonの「Fish  of the world」2016年版の中ではTrachichthyiformesとしてその中にオニキンメ科、ナカムラギンメ科、ヒカリキンメダイ科、マツカサウオ科、ヒウチダイ科をふくめている。なおイットウダイ科は独自のHolocentriformesに含まれるらしい。一方キンメダイ目はキンメダイ科のほか、カンムリキンメダイ科、クジラウオ科、アンコウイワシ科などが含まれるようだ。これらの3目をまとめてBerycidaとしている。「キンメダイ上目」、という感じであろうか。Trachichthyformesについては標準和名がないようで、ヒウチダイ目(仮)とでもしておくべきであろうか。

2015年のヒウチダイ

ヒウチダイは過去にも紹介しているので鰭をたてた写真をアップしていない。この写真は鰭をたてているが、最近のではなく2015年秋のものである。やはり戸田の底曳網漁業で漁獲された個体である。ヒウチダイ属の魚は日本に3種いるようだが、そのうちよく見られる2種は尾鰭の色彩が同定のポイントになる。しかし、鰭をひろげると尾鰭の黒いのがなかなか目立たなくなる。

しかし今回の個体についてはあまり尾鰭を広げなかったことで尾鰭の色彩がしっかりと見ることができる。この尾鰭の先端が黒いのがヒウチダイ、黒くならないのがマルヒウチダイである。マルヒウチダイは大きいのを昨年購入し、塩焼きで美味しくいただいた。一方このヒウチダイについては大きいものを見たことがなく、最大でも101mmである。全長25cmほどになり、大きいものは「ごそ」などと呼ばれて食用になり、戸田のお店ではヒウチダイを食べさせてくれるところもあるようだ。やはり焼き物などにして美味しいようである。

今回のヒウチダイは静岡県沼津市戸田「ヘンテコ深海魚便」青山沙織さんより。いつもありがとうございます。


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