前回と同じ、カワアナゴの仲間のDormitator lebretonis (Steindachner)と思われる個体です。
インターネットでこの仲間の南米産種を検索しましたところ、どうやらこの写真からは大きく変わるようです。来たときは灰色だったのに、落ち着いたらこのようなヨシノボリ風な模様が現れ、とてもきれいです。
背鰭や臀鰭の斑紋も、だんだん濃くなってきているような。日本のカワアナゴよりも派手な種類です。ハゼの仲間のうち、淡水性のものは入荷が少なく、観賞魚のルートでは(食用でもないし)めったに流通しません。水槽飼育で新しい発見や新知見も出てくるかもしれません。
日本のカワアナゴは見た目は地味なのですが、よくなつき、ペット感覚で飼える魚です。ただ飼育水は汽水がいいようで、酸性に傾くとあまりよくないようです。
一瞬、ビワヒガイかと思ってしまいました^^;
カワアナゴは釣ってみたい魚ですが
狙って獲れる気がしません・・・
でもAkihito et al.(2000)では、これは、カワアナゴと同じグループに位置付けされるという、興味深い結果が出ているのです。そして、前にも書きましたが、カワアナゴ亜科に位置づけられているのです。コイ科と同じような生態系位置、生息環境。収斂の一例でしょうか。