魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

フィリピン魚89.カイユウセンニンフグ

2013年04月09日 19時21分54秒 | 魚紹介

 
今日のフィリピン魚はサバフグ科の一種、カイユウセンニンフグLagocephalus suezensis Clark and Gohar, 1953です。

Fishbaseによるとフィリピン近海にはサバフグ属魚類は3種いるそうですが、なぜかシロサバフグと本種は含まれていないようです。ただしサバフグの仲間は同定が難しいものも多く、分類学的な精査がまだ行われないのもあるようです。

 
本種は遊泳性が強いセンニンフグの仲間の小型種で、センニンフグが1mにもなるのに対し、本種は20cmほどの小型種です。
 
 
カイユウセンニンフグとセンニンフグの大きな違いは、体の背面の模様です。魚類検索第三版では「体の背面に茶褐色の斑点が散在し、それらの間に複雑な形の褐色の斑紋がある」となっています。センニンフグでは黒色斑が散在しています。このほか、背鰭や臀鰭軟条の形質にも違いが見られます。カイユウセンニンフグはやや少ないよう。
 
 
腹面には小さな棘が多数あります。これはセンニンフグと同様。
 
カイユウセンニンフグの「カイユウ」とは水族館「海遊館」のこと。高知県以布利から報告されたのですが、この報告の掲載された書籍は海遊館から出ています。
 
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